紹介 「政治に関心がない」とされがちな若者の第一世代。本当に彼らは政治や社会運動に関心がなかったのか? そして、なぜ現在に至るまで非政治的だとみなされてしまったのか? 糸井重里、橋本治、YMOなどが登場した伝説的サブカルチャー雑誌、『ビックリハウス』(1975―1985)から実証的に「若者」たちの心の内を明らかにする。各メディアで活躍する社会学の新鋭が「若者の政治離れ」の源流に迫る渾身の一冊。 目次 まえがき 第1部 問題意識・先行研究・方法と事例 1 はじめに――1970年代以降、日本人は本当に政治と社会運動に背を向けたのか? 1-1 消費社会と私生活主義、公的なものへの無関心 1-2 1960年代以降における社会意識と政治参加の動態 1-3私生活主義と政治への忌避を代表する存在としての「若者」 1-4.本書の構成 2 先行研究と分析視角――政治史・経済史・社会史的観点から 2-1 なぜ