湘南海岸など相模湾の沿岸一帯で、海面が乳白色や南国の海のようなエメラルドグリーンに見える非常に珍しい「白潮(しろしお)」が発生している。植物プランクトンの大量発生がもたらした現象で、専門家によると1995年にも同湾一部で確認された事例があるが、同湾でこれほど広範囲で観測されるのは初めてとみられる。 横浜国立大臨海環境センター(神奈川県真鶴町)の下出信次教授(47)が15日、真鶴沖で調査したところ、炭酸カルシウムに覆われた円石藻(えんせきそう)が大量発生していた。海面は日光の加減で白色や淡い緑色に見えるが、海中は白濁し、透明度は4メートルほどだったという。 発生回数や研究事例が少ない白潮の発生メカニズムには謎が多く、下出教授は「日射量が多く、海が穏やかな状態が続いた影響ではないか」と話す。(杉本康弘) ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 --