空き家の「行旅死亡人」。当初は押し入れの穴から床下に入り生活していた形跡があった。 - 出所=『事件現場清掃人 死と生を看取る者』 孤独死や他殺などさまざまな事情で放置された遺体の現場を処理する「特殊清掃」という仕事がある。20年以上、特殊清掃の仕事を続けている高江洲敦氏は「トイレに腰かけたまま白骨化した30代女性のケースは、本当に悲しい話だった」という――。 【図表】母親の亡くなったときのまま暮らし続けた家。遺体跡が残る布団はそのままだった。 ※本稿は、高江洲敦『事件現場清掃人 死と生を看取る者』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。 ※ご遺族と故人への配慮から、文中の設定は一部変更してあります。 ■仕事の7割は「孤独死」関係 現代は無縁社会といわれ、かねてより孤独死が問題となってきました。事実、私が特殊清掃の仕事で出会うのも、7割は孤独死です。 孤独死とは、一般的には誰にも看取られず
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