ハッブル超深宇宙領域(HUDF)で発見された水素ガスのフィラメント(2021年3月15日公開)。(c)AFP PHOTO /ROLAND BACON, DAVID MARY, ESO/NASA 【3月26日 AFP】約120億年前の初期宇宙で、「宇宙網」として知られる発光する水素ガスのフィラメント(糸状構造)を初めて直接観測したとの研究結果を、仏リヨン天体物理学研究センター(Centre for Astrophysics Research in Lyon)などのチームがこのほど発表した。 宇宙モデルでは以前からその存在が予測されていたが、宇宙網からの光を直接観測し、画像に捉えたのは今回が初めてだ。 天文学者らはこれまで、宇宙網の様子をより部分的、間接的にしか見ることができていなかった。過去の研究では、ガス雲の存在を明らかにするために、クエーサー(準恒星状天体)の強力なエネルギー放射を自動車