兵庫県豊岡市の80代の女性が、マダニが媒介するウイルスに感染したことが原因で、ことし5月に死亡していたことが分かりました。この感染症による死者は国内で16人目です。 兵庫県によりますと、ことし5月、豊岡市の80代の女性が、下痢や発熱などの症状を訴えて市内の病院に入院し、9日後に死亡しました。 国立感染症研究所が調べた結果、この女性はマダニが媒介するSFTS=「重症熱性血小板減少症候群」を引き起こすウイルスに感染していたことが確認されました。このウイルスに感染して亡くなったのは、全国で16人目で、関西では初めてだということです。 ウイルスを媒介するマダニは、衣類や食べ物に発生するダニとは異なり、草むらややぶなどに生息し、春から秋にかけて活動が活発になるということで、兵庫県は、草むらなどでは長袖や長ズボンを着用するなどの対策を取るよう呼びかけています。