(上)つげ義春「もっきり屋の少女」を漫読。雪の残る井の頭公園にて(下)少し離れるとこんなに味のある風景 職業は「漫読家」。道端に並べたマンガの中から、お客のリクエストに応じて漫画を読みあげる。その独自のパフォーマンスはTVを始め、すでに様々なメディアで紹介されているのでそちらで見かけた方も多いかも知れない。 自由自在に声色を使い分け、「ドラゴンボール」から「きょうの猫村さん」まで、あらゆる漫画を読みこなす東方力丸氏。その熱演っぷりを眺めているうちに「読むのが苦手な漫画ってあんのかな?」と意地悪な質問を思い付いたのでお話を伺ってみた。 まずは、「漫読」を始めたきっかけを。 「地元の(神奈川県)茅ヶ崎の駅前でパントマイムをやってらっしゃった方がいて、それを見て私も何かやりたいなと思いまして、フォークソングが好きだったもので当初はギターの弾き語りをしていたんですが、ちょっと飽きて来た時に漫画でも