秋葉原に複数の店舗を構える九十九電機が、民事再生手続きの申し立てを行なったようである。店舗はまだ通常通り営業を続けているとのことだが、今の景気状況とPCのありようを見れば、自力での再建はなかなか難しいだろう。 九十九電機といえば、大型店の中でもパーツ販売は小さなショップと同水準の価格を維持しており、買い物には便利だった。ケース専門店など、これまでパーツ屋として一緒くたに扱っていたものをセグメント分けしたというのは、新しい試みだった。 また各種専門店も見所があった。映像のプロ用ショップで安定した人気を誇っていたし、ロボット専門店を出店したときは「まだ早いだろう」とは思ったものの、アンテナとしては正しい方向であった。 目端が利くのが売りだった九十九電機も、現在のアニオタ文化への転身は難しかったようだ。やはりPC/エレクトロニクス分野とオタク/同人分野は相容れないものなのだろうか。楽しむ側の人間