竹原信一前市長(51)に対する市長解職の住民投票(今月5日)に続き、議会解散についても住民投票で民意が問われる見通しとなった鹿児島県阿久根市。来年1月16日投開票の出直し市長選の前哨戦が激しさを増すなか、リコール合戦の様相に市民からは「もううんざり」とため息も漏れた。 今回の議会リコールが成立すれば、阿久根市では竹原氏が初当選した2008年8月の市長選以降、2年半余りで7回の選挙や住民投票が行われることになる。 市内の建設会社に勤める男性(55)は「住民投票や選挙にお金を使うばかりで、市民のためになっていない」と憤る。会社員の男性(31)は「議会リコールより、出直し市長選の方が大事。市長が代わらなければ、何度、選挙を繰り返しても対立は解消できない」と語った。 一方、議会に対する批判も根強い。議会リコールに署名した主婦(33)は「子供のけんかのような議会にはもう飽き飽き。一度出直すべきだ」。