(写真)水俣病被害者救済特措法の申請締め切り撤回を求めて座り込みをする被害者や支援者ら=10日、環境省前 環境省が発表した「水俣病被害者救済特措法」の申請締め切り(7月末)が迫る中、全国の水俣病被害者や支援者らは10日、申請締め切りの撤回を求めて、環境省前で座り込みを行いました。 水俣病不知火患者会の男性(66)は「自宅に9日夜、突然、近所の2人が『申請したい』と訪ねてきた」といいます。「長年の偏見、差別から解放されず、手を挙げられない人がいる。国は申請窓口を閉ざしてはならない」 同会関東支部の山本昭彦支部長(53)は「劇症の症状しか知らず、手足のしびれ、ひきつり、唇のしびれがあったけど、自分が水俣病とは思わなかった」と振り返ります。「同じ魚を食べて育ったのに、行政は患者を線引きするのは許せない」と語気を強めました。 新潟水俣病阿賀野患者会の男性(71)は「申請を締め切っては多くの潜在被害