政府が、2027年に次世代半導体の量産を目指すラピダスへの出資を検討していることが分かった。政府資金で建設した工場と同社株式を交換する案が浮上。時期や金額は今後、経済産業省や財務省で協議する。政府の支援姿勢を明確化して民間の投融資の呼び水とする狙い。 政府は現在、次世代半導体の研究開発をラピダスに委託する形を採用。経産省所管の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)を通じ、委託費として総額9200億円を投じると決めた。ラピダスは北海道千歳市に工場を建設中で、25年4月には試作ラインの稼働を計画する。