学習院大学での「からだの文化2」*1で、夏目さんが著書の『書って何だろう?』*2を引かれつつ、木簡の行政文書に書芸術の起源をみる話をされていました。 行政文書と書芸術の関係は、冨谷至『文書行政の漢帝国 -木簡・竹簡の時代-』*3の第2編第二章「書体・書法・書芸術ー行政文書が生み出した書芸術」で、たくさんの木簡資料を掲載しながら詳細に論じられています。自分の報告用にチェックだけするだけして結局使わなかったのですが、当日の夏目さんの話と対照的な議論になっていて、おもしろい論点になっていました。 冨谷さんは出土した木簡は下級官吏の行政文書の芸術性について否定的です。「書芸術を実践しているわけではなく」と断りを入れた上で、 ひとり草書のみならず、隷書体の文字についても、書き手に文字を美しく書こうという意識、美しい文字を手本にする意識があったのかといえば、私は否定的である。本章の冒頭に私は書芸術の成
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