ネコは悪くない。 問われているのは人間だ。 ノネコとは、「再」野生化した飼いネコや野良ネコのこと。 世界自然遺産登録を目前に控えた奄美大島では、このノネコがアマミノクロウサギなど希少野生生物を捕食することが問題となっている。 しかし、ノネコはペットとして愛玩されているネコそのものであり、侵略的外来種でもあるという2つの側面を持ち、一人ひとりが抱く動物観の違いからその対処法をめぐり意見がぶつかり合ってきた。 本書では、奄美大島で本格的なノネコ対策が実施されるまでを環境省、鹿児島県、地元市町村及び市民団体がそれぞれの立場から詳述。対話と協働を重ねながら、立場や価値観の違いを超えて世界的にも注目される取り組みを進める様子を記録する。 また、小笠原など希少種保護を目的とした国内各地の「ネコ」対策、ニュージーランドなど海外におけるノネコ対策の現状も紹介する。 内容(目次より) 第一章 「ノネコ問題」
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