漫画家・星野之宣さんの代表作で考古学者が主人公の「宗像教授シリーズ」と、漫画の場面に登場する実際の出土品を併せて紹介する異色の展示会「漫画×考古学 宗像教授帰省録」が、宗像市深田の「海の道むなかた館」で開かれている。入場無料で、17日まで。 星野さんは北海道帯広市生まれ。1990年から古代史の謎をテーマにした「宗像教授シリーズ」を描き始め、2009年にはイギリスの大英博物館で原画が展示された。現在は、中国・明代が舞台の海洋冒険ロマン「海帝」を連載中だ。 「宗像教授」の主人公・宗像伝奇(ただくす)は、古代に玄界灘を支配し外洋航海を得意とした宗像海人(かいじん)族の末裔(まつえい)という設定。今回の展示会は、宗像市内の遺跡で実際に出土した遺物と一緒に、その時代を描いた漫画のページを拡大して紹介し、理解を深められるようにしている。 例えば弥生時代。海を越えて朝鮮半島や中国に活躍の場を広げた宗像海