国立がん研究センター(東京)は、全国から集めた寄付金で、信頼できるがん情報をまとめた冊子などの資料を、全国の図書館や公民館に贈るプロジェクトを始めた。 同センターは、科学的根拠に基づく情報を、インターネットや全国のがん診療連携拠点病院を通じて発信しているが、ネットが使えない人や、拠点病院が近くにない人に情報が届きにくいのが課題だった。そこで身近な公共図書館などに情報を届ける仕組みを考えた。 寄贈するのは、同センターがん対策情報センターが作成した、がんの種類ごとの解説や、家族ががんになったときの接し方のヒントなどをまとめた計58種類の冊子と、展示用のバインダーやラックのセット。 寄付は千円からで、ウェブサイト経由や銀行振り込みなどが可能。寄付先の都道府県の指定もできる。指定された都道府県への寄付金が3万円集まるごとに、1館に1セットを贈る。贈り先は都道府県立図書館と相談して決める。本年度は計