◇永野さんのガラス乾板寄贈 ◇帝塚山大 デジタル化へ 奈良を拠点に活動した仏像写真家の永野太造さん(1922~90年)が撮影したガラス乾板約7000枚が、帝塚山学園(奈良市)に寄贈された。あまりにも膨大で、内容を全て確認するには相当な時間がかかるといい、今後、帝塚山大の奈良学総合文化研究所と付属博物館で調査、研究を進める。永野さんには写真集などの著作がほとんどないため、活動の全容は謎に包まれており、同大学の服部敦子講師は「見る機会の少ない貴重な文化財の写真もあるのでは。知られざる写真家の全容に迫りたい」と話している。(南恭士) 永野さんは、著名な写真家の入江泰吉や渡辺義雄らとともに、仏教美術を研究する上で基本となる書籍「奈良六大寺大観」(岩波書店)や「大和古寺大観」(同)に多くの作品が掲載されている。ただ、個人の写真集などが極めて少なく、その活動については、ほとんど知られていなかった。 同
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