「完全に後出しだ」 鎌倉市由比ガ浜で音楽イベントの開催を計画していた運営者は憤りを隠さない。 シーズン入りして13日後の7月22日。海の家経営者らで構成する「由比ガ浜茶亭組合」が、「クラブイベントの中止」を決めた。その後に予定していた複数のイベントは見送りを余儀なくされた。「初めから言ってくれれば、イベント構成だって変えられた。実際いろんな意味で損害だって発生している」 今夏、藤沢市の片瀬海岸西浜海水浴場が「音楽全面禁止」を打ち出した余波で、クラブイベントを求める若者らが由比ガ浜へ流れ、客層が一変。入れ墨やタトゥーを露出させた客が急増した。海の家関係者は「風紀が悪化したことは一目瞭然」と眉をひそめる。 ただ、西浜の動きを事前に察知していた由比ガ浜茶亭組合は、シーズン前から、音楽イベントを開催する海の家に防音設備を義務付けたり、音楽イベント開催に組合長の事前承諾を求めるなど自主規制を