先月は、今月に3周年を迎えたMagazine の改修で Forumのほうは手を抜いてしまった。書きたいテーマは山ほどあり、やらねばならぬことも多いので、そろそろとリスタートしたい。まずは、5月に手をつけた「電書1兆円」連載から。今回は「物理的世界の本とサイバー空間のコンテンツの区別と連関」とでも言おうか。いちばん説明に苦労する部分。 「デジタル1兆円」には“デジタル・ファースト” かなり間が空いたので、これまで書いたことを確認しておきたい。 出版市場が縮小する理由はなく、「失われた15年間」となった理由は、社会の変化に対応しようとしない出版業界の側にある。アマゾンの「一人勝ち」は、その証明である。 書籍と雑誌を両輪として成立してきた日本の出版産業の再建は、インターネット時代の知識・情報空間(メディア秩序)の中での両者の位置づけの再定義が避けて通れない。 「1兆円戦略」は雑誌ビジネスの再構築