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ブックマーク / banraidou3rd.hatenablog.com (72)

  • ライトノベルも死後50年の夢を見る(か?) - 万来堂日記3rd(仮)

    書店員の異常な愛情 - 小ラノ ガガガの方はそんなに注目したい情報も無いのですが、6月の新刊には「跳訳」という試みをした作品が入るみたいです。 “跳訳”とは? 「跳訳」シリーズは、伝説の名作をライトノベルとしてよみがえらせる試みです。 第一弾は海野十三の「十八時の音楽浴」をゆずはらとしゆきが大胆に翻案した『十八時の音楽浴 漆黒のアネット』! 第二弾として夢野久作「人間レコード」を佐藤大監修のもとリメイクした『脳Rギュル』を 7月に刊行! そのほか小栗虫太郎や国枝四郎、蘭郁二郎などを続々とお届けする予定です。 やはり後発という事で色々と考えておられる。願わくば流通・販売方面にも知恵を絞って頂きたいトコロ。 なんでそんな渋いところを攻めるかという気はするものの、小学館がはじめるライトノベルレーベルであるところのガガガ文庫で過去の名作の翻案が展開されていくようだ。 過去の名作の翻案というのは、今

    ライトノベルも死後50年の夢を見る(か?) - 万来堂日記3rd(仮)
  • もし、著作権の保護期間延長が創作意欲を高めるとすると - 万来堂日記3rd(仮)

    これから書くのは与太話であり屁理屈。 著作権の保護期間が延長され、創作をする人の創作意欲(なに、イニシアティブだかインセンティブだか、なんかそこらへん)が高まったとする。 高まったらどんな効果が出るだろうかと考えると「すばらしい作品がたくさん発表される」ってことなんだろう。すばらしい作品を送り出すクリエイターも増えるだろうから、新しく商業作品として発表される作品の数も増えるに相違ない。 新しく発表される作品の数が増えたらどうなるか? なんてこった。それは既に私たちが経験済みのことじゃないか。 企業の体力が持たないっていう理由で、過去作品が絶版とか品切れとか廃盤とかになり、入手困難になるのですよ! クリエイターの創作意欲が高まると、市場に流通する著作物は新しいものばかりになってしまうのだ! 死蔵、死蔵! デッドストック! アンビリーバブル! WiiもDSもPS3も品切れ中です! もちろんこれ

    もし、著作権の保護期間延長が創作意欲を高めるとすると - 万来堂日記3rd(仮)
  • 著作権から日常的に被っているはずの不利益について/それは非常に見えにくい/相対的な利益と不利益 - 万来堂日記3rd(仮)

    著作権:「死後70年」に延長 文芸家協会など要望へ−今日の話題:MSN毎日インタラクティブ 著作権の保護期間を延長してほしいという要望が、日22日出されるそうだ。 延長してどんな利益・不利益があるのだろうか。 よくよく考えてみると、私たちは日常的に著作権の保護による不利益を被っているはずなのである。 だがしかしだ、情報の送り手にならない限り、その「不利益」というのが非常に意識しにくいというのがミソなのだ。 何らかの情報を発信しようとした場合には、その「不利益」というのは明らかだ。 まあ、他人の書いた文章やら他人の作った音楽やら映像やら絵やら写真やら、勝手に使うとまずいわな、そりゃ。もちろん引用はOKだけど。その日の気分で歌詞をブログに載っけたくなっても、勝手にやっちゃダメですよ、と。 では受け手の立場に限定した場合、私たちはどんな不利益を受けているのか。 これがアレだよ、従来あまりにも日

    著作権から日常的に被っているはずの不利益について/それは非常に見えにくい/相対的な利益と不利益 - 万来堂日記3rd(仮)
  • ディックとフェイゲンの孫を食わせる件について - 万来堂日記3rd(仮)

    軽い与太話です。 著作権保護期間延長について話題になっておりますが。 理論的な検討は朝まで仕事していた今の頭ではできないので、いや、もともと無理かもしれないんですがそれはさておき、心情的な話をしようと。 いや、心情的にどうこうって大事っすよ? 理屈の上ではおかしくたって心情的に納得しちまえば動いちまうんだから、人間なんて。 法学的な理屈や、もっとまじめな理念的検討を読みたい方は、Copy & Copyright Diaryさんのこちらのエントリから各記事へ飛んでください。実際に市場に与える影響以外は大体フォローされているかと思うので。 ていうか、最近Copy & Copyright Diaryさん経由でしか著作権絡みの話題読んでないわ、俺。 まずいやなぁ。 で、著作権保護期間延長の話ですが。 著作者の死後50年から死後70年に保護期間が延長になるということは、言い換えると孫がいい大人になる

    ディックとフェイゲンの孫を食わせる件について - 万来堂日記3rd(仮)
  • それでも著作権の問題の多くは経済的な問題である 或いは 敬意ってなにかね? - 万来堂日記3rd(仮)

    著作権法:著作権問題は経済問題ではない? 引用すると 著作物は「経済財」としての意味は大きいのですが、権利者の行動は、経済学が想定している合理的なものではないと思います。「感情」がどんな行動を取るかの決定に与える影響は非常に大きいのではないかと思います。 その意味で、私は著作権をめぐる様々な問題の多くは経済問題ではないと考えずにはいられないのです。 ごもっとも。同意できる。 さらに 学校等における著作権教育も、著作権制度のルールを教えるのではなく、著作者等に対する敬意の念を持つようにする教育であるべきではないでしょうか。人々がそうした気持ちを持てば、多くの著作権上の問題は解決の道が開けるのではないかと思います。 少々理想論チックではあるけれど、首肯できると思う。うんうん。 問題は、実際に著作権の改正に関して著作権者側から成される要求・主張の多くが経済的なものであるということだ。 CDの還流

    それでも著作権の問題の多くは経済的な問題である 或いは 敬意ってなにかね? - 万来堂日記3rd(仮)
  • 新古書店が金を払えと言われる二つの理由と、俺が金を払いたくねえなあと思う二つの理由 - 万来堂日記3rd(仮)

    脈絡ないけれど、ちょっと前から考えていたことなんで書いておこうかと。 ええと、私は新古書店の店員であります。 新古書店が著作権者に「お金払ってくれない?」と言われる理由は、私の知る限り二つあります。 ・「新古書店とかのおかげで収入が減って生活が苦しいのよ。そもそも新刊が出なくなったら元も子もないわけだし。お金払ってくれないかな?」 これ、確かにそうだなあと思うんですが、「じゃあ、いくら払ったら著作者の来得られるはずだった利益をカバーすることになるのかしら?」となると、さっぱりわかりません。 「新古書店やマンガ喫茶や図書館からお金がもらえるように要望しなきゃ」という声はよく聞こえてくるんですが、具体的に「だいたいこれくらいの利益が侵害されているんで、このくらいいただけませんかね?」という試算が、ほとんど示されないんすよね。 こっちゃあ言ってみれば身銭を切るわけですから、「身銭を切ったけれど

    新古書店が金を払えと言われる二つの理由と、俺が金を払いたくねえなあと思う二つの理由 - 万来堂日記3rd(仮)
  • 活字の本とコミュニケーション っつーか盛り上がるのに不利がある件について - 万来堂日記3rd(仮)

    昔から活字のを読むのが割りと好きだった。で、高校生になってすぐあたりでフィリップ・K・ディックの名高い長編「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読み、さっぱりわけがわからなかったのだけれどそのわけのわからなさに圧倒され、海外SF小説をよく読むようになった。 以来、SFに注目してきたおかげで多くの(私にとって)良いと出合うことが出来た。若い頃に比べると読書のペースは劇的に落ちてしまったとはいえ、高校生から今に至るまでSF小説を読み続けているのだから、これはもう中毒みたいなものかもしれない。 で、高校生とか大学生とか、まだ血の気の多かった頃(あったんですよ、私にも)、不思議でしょうがないことがあった。 「SF小説はこんなに面白いのに、なぜまわりの皆や世間の皆はいまひとつ盛り上がっていないんだろう?」 当何故なんだろう? あれか? 読者の水準が落ちているって奴か?(まさにこんなこと考え

    活字の本とコミュニケーション っつーか盛り上がるのに不利がある件について - 万来堂日記3rd(仮)
  • 日本レコード協会の生産実績 - 万来堂日記3rd(仮)

    エンドユーザーの見た著作権: レコ協、言いたいことだけは大声で言う 上記エントリの後半で日レコード協会(RIAJ)の公表したデータをもとに、最近の音楽ソフトの売り上げについて考察しているのを読んだ。 いや、私も忙しくなって挫折する前までは毎月生産データ見てたなあと、ちょっと懐かしかったりしたわけです。 で、私も久しぶりに生産データでも見てみようかなと思った次第。 例えば、ここにRIAJの公表した2006年4月度のデータがあるのだけれども、私が見たのは一番上にまとめられている「オーディオレコード」の合計金額のみ。 で、1年間の移動合計をまとめてみました。 ここでいう移動合計とは、要するに「ここ1年間」のを合計したもの。 例えば2001年12月の移動合計だったら、2001年1月から2001年12月までの生産実績を合計したもの。 2002年1月の移動合計前月比だったら、2001年1月〜12月の

    日本レコード協会の生産実績 - 万来堂日記3rd(仮)
  • 多分俺はレンタル本屋使わないなぁ(笑) - 万来堂日記3rd(仮)

  • 電気用品安全法への当店の対応について - 万来堂日記3rd(仮)

    なんか、私がネットから遠ざかっている間に電気用品安全法で盛り上がっているみたいっすね。こんなまとめサイトも出来ているし。 いや、実は先日、社から通達が来て、それでこの法律の存在をやっと知ったような感じでございましてね。寝耳に水。 私の勤め先の場合、新品及び中古のゲームで影響があるわけですな。 つまり、4月よりセガサターン体、ドリームキャスト体、PS-ONEを除くプレイステーション体、プレイステーション2の初期の型番の奴などが販売できなくなるわけでして。4月になってもまだ売れ残っている在庫については廃棄処分する形になります。 だもんで、これらの商品に関しては、当店でも既に買取を中止しております。 ですので、当店の対応といたしましては、後は「ドリキャスが消える!?」みたいな煽り気味のPOPでもつけて、なるべく売り切って終了、と。 いや、実は短期的にみると大した損害にもならないのよね(も

    電気用品安全法への当店の対応について - 万来堂日記3rd(仮)
  • レンタルコミックは脅威であり敵であり悲鳴が出る - 万来堂日記3rd(仮)

    私が勤めている店のあるところって、実は何気に激戦区だったりする。他の店から「そこは競合店ばかりで大変だね」なんて冗談交じりに同情されたりすることもしばしば。 で、ですね。競合店のひとつがレンタルコミックを始めたんですよ。 大ピンチだよ! 畜生! いやはや、導入記念で「安っ!」という価格設定でレンタルしているってこともあると思うんだけど、まさかこんなにダイレクトに売上に響いてくるとは! しかもゲームやDVDやCDの売上にはさほど変動がなく、古の売上だけ下がってるし、さらに俺はその古部門の担当だったりするし! 俺のボーナスが秒単位で消えていく音がする! おまけになんか「!」ばかりで頭悪そうだし!!!! 微妙に話は変わる。 同じ社の違う店のひとや、同業他社の人と話す機会があるのだけれど、 実はウチら新古書店の人間って、新刊書店の売上をっているという感覚をあまり持っていなかったりする。 いや

    レンタルコミックは脅威であり敵であり悲鳴が出る - 万来堂日記3rd(仮)
  • 「図書館についての声明」が論理的におかしい気がする件 - 万来堂日記3rd(仮)