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ブックマーク / gendai.media (147)

  • 科学者がついつい陥る「一流国際学術雑誌掲載」という手段が目的化してしまう罠(岩尾 俊兵)

    なぜ組織の上層部ほど無能だらけになるのか? 張り紙が増えると事故も増える理由とは? 飲み残しを放置する夫は経営が下手? 注目の新刊『世界は経営でできている』では、東京大学史上初の経営学博士が「人生がうまくいかない理由」を、日常・人生にころがる「経営の失敗」に見ていく。 ※記事は岩尾俊兵『世界は経営でできている』から抜粋・編集したものです。 仮面の告発:科学者が陥るランキング至上主義の病 科学者への矛盾した要求は、科学行政と科学者とのイタチごっことなり、成果ではなく悲劇を生むことになる。科学行政は短期利益を追求するあまり、来の目的である科学発展という長期利益を犠牲にしてしまっているのである。 科学者自身もまた、経営の失敗によってさまざまな悲喜劇を演じる。 たとえば、科学者はときおり科学の目的を忘れてしまうことがある。普段、落ち着いた状況で、「科学の目的は何か」ときかれれば、多くの科学者は

    科学者がついつい陥る「一流国際学術雑誌掲載」という手段が目的化してしまう罠(岩尾 俊兵)
  • 鉄柵に看守に制裁…まるで監獄! 明治時代の図書館は厳しすぎる規律が支配していた(学術文庫&選書メチエ編集部)

    で最初の官立図書館「書籍館」が開館したのが明治5年(1872年)8月1日。以後図書館の数も利用者の数も順調に伸ばすと思われましたが、明治10~20年代になると公立図書館は低迷、廃館が相次ぎます。 直接的には地方財政の逼迫が原因でしたが、そもそも図書館読書の有用性が社会的に認知されていなかったのでした。 しかしその後、日露戦争の勝利による一等国意識が読書の価値を(再)発見せしめると、図書館利用者数は明治40年までに延べ年間100万人規模に達し、明治末年までにその数は300万人を越えるまでになりました。 永嶺重敏氏による『読書国民の誕生――近代日の活字メディアと読書文化』には、誕生間もない図書館およびその利用者の初々しい実態が描かれています(以下断りのないかぎり、引用は同書から)。 図書館読書の訓練? そもそも明治時代の人たちは、図書館という新しく生まれた空間をどのように経験したので

    鉄柵に看守に制裁…まるで監獄! 明治時代の図書館は厳しすぎる規律が支配していた(学術文庫&選書メチエ編集部)
  • 【独自】麻生財務相、前代未聞の潜水艦体験搭乗は「私事」だった…!(半田 滋) @gendai_biz

    結局、「私事」だった 昨年5月、麻生太郎副総理兼財務相が海上自衛隊の潜水艦「うずしお」に体験搭乗した理由について、麻生氏が「私事」と安倍晋三首相に報告していたことがわかった。 私事とは「公的でない、自分だけに関係した個人的な事柄」(goo国語辞書)だが、昨年12月、体験搭乗の事実が報道されると、麻生氏は「防衛予算の査定作業をするうえでも、現場環境を知っておくことは大事だ」と述べ、「公務」を強調していた。 公務であれば、当然、財務省にあるはずの体験搭乗に関わる報告書がないことも判明、「私事」を裏付ける結果になった。 一方、麻生氏を受け入れた防衛省は事務次官、統合幕僚長、海上幕僚長らが休日出勤し、省挙げて対応していたことが初めてわかり、「安倍一強」のもとの重量級閣僚、麻生氏への忖度ぶりが際立っている。 「私事」は、財務省への情報公開請求で明らかになった。 開示された公文書によると、麻生氏は昨年

    【独自】麻生財務相、前代未聞の潜水艦体験搭乗は「私事」だった…!(半田 滋) @gendai_biz
  • マンガ「図書館あるある」〜普段読まないタイプの本を借りて帰ったり(山田全自動) @moneygendai

    全部で5ページあるでござる 徒然なるままに日常の喜怒哀楽を、浮世絵風に描いた作品がSNSで大人気のイラストレーター・山田全自動さん。 そんな山田全自動さんがお届けする今週の「あるある」テーマは「図書館」でござる。過去話を読むならコチラから。

    マンガ「図書館あるある」〜普段読まないタイプの本を借りて帰ったり(山田全自動) @moneygendai
  • 給付金「再々々々委託」の深い闇…10年以上前から全く変わっていない(小林 美希) @gendai_biz

    繰り返される再委託問題 新型コロナウイルスの感染拡大によって営業自粛を余儀なくされ、影響を受けた事業者のための「持続化給付金」業務の再委託問題が、大きな波紋を広げている。 各報道によれば、経済産業省から委託を受けた「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」は、電通、パソナ、ITサービスのトランスコスモスによって2016年5月に設立されている。 そのサービスデザイン推進協議会が、委託費の97%を電通に再委託して「丸投げ」していることが分かった。経済産業省からサービスデザイン推進協議会に769億円で委託され、そこから20億円が差し引かれて749億円で電通に再委託されたという。 再委託を受けた電通は「管理・運営費」として103億円を差し引き、電通の子会社5社に645億円で事業を外注。その電通子会社5社はといえば、またも417億円を外注費として使い、パソナに170億円、トランスコスモスに29.8億

    給付金「再々々々委託」の深い闇…10年以上前から全く変わっていない(小林 美希) @gendai_biz
  • 東京の3月のコロナ死者、発表の10倍以上?「超過死亡」を検証する(長谷川 学) @gendai_biz

    「少なすぎる」疑いの目 5月11日、小池百合子東京都知事は、都の新型コロナ陽性者数公表に関して、過去に111人の報告漏れと35人の重複があったことを明らかにした。保健所の業務量の増大に伴う報告ミスが原因だという。 同じ日の参院予算委員会。政府の「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」の尾身茂副座長は、「確認された感染者数より実際の感染者数がどれくらい多いか」と聞かれ、「10倍か、15倍か、20倍かというのは今の段階では誰も分からない」と “正直” に答弁した。先進各国に比べ、PCR検査件数が格段に少ないのだから、感染者数を掴めないのは当たり前のことだ。 小池、尾身両氏の発言は、いずれも新型コロナの「感染者数」に関するものだ。だが実は、東京都が発表した今年3月の新型コロナによる「死亡者数」についても、以前から「あまりに少なすぎる。当はもっと多いのではないか」と、疑惑の目が向けられてきた。

    東京の3月のコロナ死者、発表の10倍以上?「超過死亡」を検証する(長谷川 学) @gendai_biz
  • 脅迫・中傷・投石・落書き・密告…多発する「コロナ差別事件」の全貌(辻田 真佐憲) @gendai_biz

    新型コロナウイルス感染症で、不安の暴走が止まらない。日各地で、信じがたい差別事件が相次いでいる。 「感染している学生の名前や住所を教えろ」「殺しに行く」(朝日新聞、4月8日)、「学生を殺しに行く」「学生の住所を教えろ」「大学に火を付ける」(毎日新聞、4月16日)、「殺す」「この時期に海外旅行なんて生物兵器かよ」(北海道新聞、4月20日)。 これらはすべて、集団感染が発生した京都産業大に寄せられた脅迫電話やメールの文言である。さらに同大では、学生がアルバイトの出勤を拒否されたり、職員の家族がこどもの保育を断られたりする被害も出たという。 これひとつでもたいへんな問題だが、いまはコロナ禍でどんどん新しいニュースが報道され、古いものはすぐ流れ去ってしまう。 これでは同じことが繰り返されかねない。そこで以下では、ここ約1ヵ月に報道された差別事件などを振り返ることにしたい。 これを読むと、中世の魔

    脅迫・中傷・投石・落書き・密告…多発する「コロナ差別事件」の全貌(辻田 真佐憲) @gendai_biz
  • コロナ危機で露呈…日本政治は「家族」への想像力が貧しすぎる(森山 至貴) @gendai_biz

    家族はコロナ対策の「ハブ」 このところ、ジョギングする人だけでなく、手をつないで歩く男女のカップルも街中に増えたと感じることはないだろうか。若年層だけでなく、中高年の男女カップルも手をつないで仲睦まじく歩道を歩いている。 新型コロナウィルスの流行が収束の気配を見せない現在、繁華街に出かけることができないのだから近所を散歩でも、という人が多いのは十分に理解できる。人と人の物理的な接触に現在の私たちがかなり注意を払っているからこそ、手をつなぐという行為がいつも以上に目につくということもあるだろう。 「三密」を避けるとか、他人と距離を空けてジョギングするとか、人と人が物理的に遠ざかるよう私たちの多くはけっこうな努力をしている。そうやって努力をしている私たちのなかには、他人が自分と同じように努力をしていないのを見るとつい非難したくなってしまう人もいるかもしれない。しかし、手をつなぐ男女のカップルを

    コロナ危機で露呈…日本政治は「家族」への想像力が貧しすぎる(森山 至貴) @gendai_biz
  • 「スーパーマーケット大混雑」は、我々一般市民の「罪」なのか(赤木 智弘) @gendai_biz

    スーパーが混雑しては末転倒では… 4月8日の夕方、用油を固めて捨てるやつがなくなり、そのついでに夕飯の準備でもしようとスーパーに行ったら、レジの前にとんでもない行列。独身男子なのでレジ前で混雑するスーパーの経験はあるが、それにしてもこれまで長い列は始めてだ。 少し考えて思いついた。ああそうだ、緊急事態宣言が始まったんだ、すっかり忘れてた。それでスーパーに客が殺到しているのか。 新型コロナウィルスへの対応は混迷の度を増している。 (少なくとも、これを書いている時点では)政府は多くの人が受け取ることのできる全体的な現金給付へのまっとうな道筋を付けることなく、緊急事態宣言を出し、今後の補償も曖昧なままに、商業という経済活動をしばらく停滞させることが決定し、今後の経済への悪影響は避けられなくなった。 休日の新宿では伊勢丹や丸井や高島屋といったデパートはもちろん、大小多くの店舗がシャッターを下ろ

    「スーパーマーケット大混雑」は、我々一般市民の「罪」なのか(赤木 智弘) @gendai_biz
  • 新型コロナ、いまの日本は「2週間前のニューヨーク」かもしれない(飯塚 真紀子) @gendai_biz

    東京の3月25日の感染者数は212。この数は、偶然にも、3月11日時点のニューヨーク州の感染者数と全く同じ。ニューヨーク州はそれからわずか2週間で、その数が3万2000を超えた。アメリカ在住の著者の目に映る日の現在の状況とは。 えっ、花見? 3月第4週の3連休(3月20〜22日)、SNSでは日の花見の写真がよく目についた。私はアメリカに住んでいるが、それを見て、とてつもない違和感を覚えた。えっ、今、花見? 大丈夫なの? 人々は変わらず、街にも、普通に出歩いているときく。 こんな状況をアメリカ公衆衛生局長官ジェローム・アダムス氏が見たら、一喝するところだろう。 「君たち、死にたいのか!」 そして当然、思うに違いない。 「いったい、安倍政権は何をしているんだ。アメリカなら、取り締まるところだ」 それだけ、日アメリカの危機意識には、大きな隔たりがある。現在アメリカでは連邦政府から、感染拡

    新型コロナ、いまの日本は「2週間前のニューヨーク」かもしれない(飯塚 真紀子) @gendai_biz
  • 新型コロナとの戦い「公務員」を切り捨て続けてきた日本のツケ(小谷 敏) @gendai_biz

    二つの国難——ウイルスと脆弱な公共部門 下の二つの図をご覧いただきたい。国家と地方の公務員の人数の推移を示したグラフである。 【図2】 国家公務員は、2001年の約81万人から、2017年の約28万5000人へと7割近くも減少している。2004年には前年比で約15万人減、2007年には約26万人減と大きく減少しているのが目を引く。前者は国立大学の「国立大学法人」化、後者は郵政民営化に伴うものである。地方公務員の数も、一貫して減少を続け、17年間で4万人もその数を減らしてきた。 バブルが崩壊した1990年代以降、公共部門の非効率性が厳しい批判にさらされてきた。そうした批判を受けて、民営化とアウトソーシング、正規雇用から非正規雇用への転換等、公共部門のスリム化という名の下、様々な「改革」が行われてきたのである。上の二つのグラフが示した、国家と地方における公務員数の顕著な減少は、「改革」の「成果

    新型コロナとの戦い「公務員」を切り捨て続けてきた日本のツケ(小谷 敏) @gendai_biz
  • 安倍政権の問題が凝縮…突然の休校要請という「ヒドすぎる危機対応」(平河 エリ) @gendai_biz

    5つの問題点 「三つ子の魂百まで」という言葉がある。たしかに人間はそう簡単には変わらないものだ。普段はあまり冴えない人間が、危機になると突然豹変し、頼りがいのある存在になる……そんな「ドラえもん」の映画版でののび太くんや、スーパーマンのクラーク・ケントのようなケースは少ない。 それは政治も同じである。平時に対応がお粗末な政権に、危機管理は出来ない。これは自明のことだ。 今回、安倍晋三政権のコロナウイルスに対する対応を巡っては、様々な批判が寄せられている。とりわけ、クルーズ船における対応、また、あまりに唐突に発表された「休校要請」については、国民から怒りが噴出した。

    安倍政権の問題が凝縮…突然の休校要請という「ヒドすぎる危機対応」(平河 エリ) @gendai_biz
  • 日本人はどこで「ダイヤモンド・プリンセス号」の対応を間違えたのか(松岡 久蔵) @gendai_biz

    楽しい船旅のはずが、危険なウイルスがまん延する船内に閉じ込められると誰が想像していただろう。 新型コロナウイルスの検査のため、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」が横浜港で足止めをらってまもなく2週間が経つ。日土への感染拡大を防ぐため、政府は乗客・乗務員合わせて約3500人への検査を進めているが、待機期限の19日までに全員の検査を完了させるには、まだほど遠い状況だ。米国政府は自国民の乗客をチャーター機で帰国させる方針を固め、安倍政権の対応に国際世論の批判が強まっている。 強まる「人権侵害」の声 「公衆衛生の危機対応として、教科書に載るような悪い例」 米有力紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11日の記事で、日政府の今回の対応についてこう強く批判した。 日政府は、検査により感染が確認された人は医療機関に順次搬送する方針で、非感染者、結果待ちの人には客室などでの待機を求めている。

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  • 小泉進次郎環境大臣の「ポエム」が、ついに国益を損ない始めた(松岡 久蔵) @gendai_biz

    何が言いたいのかわからない 「小泉進次郎環境大臣は、日の国益を損ないましたね」 ある中央省庁幹部は、スペインで開かれた、国連の気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)での小泉氏の演説についてこう嘆く。 今回のCOP25では、日の石炭火力発電からの脱却や温室効果ガスの削減目標の引き上げへの取り組みなどが注目されていた。小泉演説の何が問題かを指摘する前に、氏の公式ブログに掲載されている演説内容を見てみよう。 〈日は石炭から太陽光への転換をモンゴルで支援するなど、二酸化炭素削減などに取り組んできた実績がある。このCOP25で、来年2020年に格的に始まる国際的枠組みのパリ協定のルールをつくり、始動させていきたい。 私は世界でも最年少の大臣の一人でありミレニアル世代の最年長だ。若者の、サステナブルへの思いに、私は共感している。そして、年長世代の気候変動への態度に怒りを感じている若

    小泉進次郎環境大臣の「ポエム」が、ついに国益を損ない始めた(松岡 久蔵) @gendai_biz
  • 「東京新聞・望月です」直球勝負の記者が暴く「官邸の真実」(伊藤 博敏) @gendai_biz

    東京新聞・望月衣塑子記者の日常 官邸定例会見で、菅義偉内閣官房長官と激しくバトルしていることで知られる東京新聞・望月衣塑子記者の日常を追った『i-新聞記者ドキュメント-』が、15日(金)、全国公開される。 同じ望月氏を題材に、昨年6月に公開されてヒットした『新聞記者』がフィクションなら、こちらはノンフィクション。 シム・ウンギョンの演じる吉岡エリカ記者が、松坂桃李の扮する官僚・杉浦拓海の力を借りながら暴いていった前作が、フィクションでなければ描けない「官邸の真実」を追えば、今回の作品は、望月氏の日常をリアルに追うことで「官邸の真実」に迫った。 客観報道に対し、「フェイクニュース」を連発するトランプ大統領の登場は、「私」と「公」が入り乱れ、何が正しい情報かを判断するのが難しくなったネット時代を象徴する。 それは、真実の揺らぎではあるが、マスメディアに求められるのは、権力の側に依拠しない真実だ

    「東京新聞・望月です」直球勝負の記者が暴く「官邸の真実」(伊藤 博敏) @gendai_biz
  • 芸能界を去って20年、上岡龍太郎の「見事な生き方」に学ぶ(週刊現代) @gendai_biz

    いまもときどきあの毒舌が聞きたくなる。それまでの地位や人気に固執せず、スパッと芸能活動をやめた上岡龍太郎さん。なぜいまでも愛され続けるのか。発売中の『週刊現代』では、上岡さんの軌跡を振り返りながら、その秘密を探る。 当に戻ってこなかった 表舞台から身を引いてまもなく20年が経つというのに、いまだに「あの人の姿をまた見てみたいな……」と懐かしがられる人がいる。 「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流」というキャッチフレーズで、'80~'90年代のテレビ界を席巻した、上岡龍太郎(77歳)その人だ。 ダウンタウンの松人志(56歳)が、関西で30年以上続く人気番組『探偵!ナイトスクープ』の3代目局長に就任したと発表されたのは、10月25日のこと。 サプライズ人事に「松ちゃんが大阪のゴールデン番組に帰ってきた!」と手を叩いて喜んだファンは多いが、その一方で、ネット上ではこんな声があがったことも事実

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  • 企業の育児支援の多くが「ワンオペ育児」を生んでいるという皮肉(治部 れんげ) @gendai_biz

    平日は夫に頼れないから、ほぼワンオペ育児――。筆者の周囲の母親たちからよく聞く話だ。育児と家事の同時進行は赤ちゃんを抱えてひとりでやるのは、かなりきつい。 まず、赤ちゃんをベッドに置くことができない。しばらく抱いて揺らして眠ったように見えても、親の手が離れた瞬間、背中にセンサーがついているかのように泣き出すから、抱いたまま家事をすることになる。慣れた人ならおんぶ紐を使うかもしれないが、慣れない間は「置けない」ことがストレスになる。 ワンオペ育児の大変さは、子どもと向き合うだけでなく、家事もひとりでやらねばならないところにある。片手で子どもを抱いたまま、洗濯、掃除をしているうちに、子どもが泣きだす。オムツを換えてミルクをあげているうちに、洗濯機が洗い物終了のメロディを奏でる。干したりたたんだりして空腹になっても、自分のべ物は用意している暇がない。 さらに、こういう状態で買い物に行ったり、役

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  • 日本人は、実は「助け合い」が嫌いだった…国際比較で見る驚きの事実(坂本 治也) @gendai_biz

    人の「助け合い精神」その実際のところ 2011年、東日大震災が発生した直後、被災地の支援・復興のため、多数のボランティアと多額の寄付金が日全国から集まった。自然と湧き上がった人々の助け合いの気持ちに、激しく心を揺り動かされた人は決して少なくなかったはずだ。あの時、私たちは「やっぱり日人には、強い助け合いの精神があるんだ!」と再確認できたような気になっていた。 しかし、それは一時的な熱狂にほだされる中で目にした「錯覚」だったのかもしれない。国際比較の観点から見れば、平時において「日人に強い助け合いの精神がある」とは言い難い。むしろ現状では、「困っている他者に冷淡な日人」と言った方がより正確なのかもしれない。 確かに近年の日では、NPO法人など社会貢献活動を担う組織の数は激増している。企業の社会貢献活動も普通に見られるようになった。ソーシャル・ビジネスなどで活躍する「社会起業

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  • 図書館司書は「いらない仕事」?非正規・低賃金労働とパワハラの実態(寺下 由美子) @gendai_biz

    「司書って暇そう」と言われて 「司書」と聞いて、どんな人を思い浮かべるだろうか。 図書館のカウンターに座って、黙々と何か作業をしている人、みたいな感じだと思う。 私は関西の大学で9年間、図書館の司書をしてきた。普段私の周りには同僚はもちろん友人まで司書ばかり。でもたまに異業種の人と初対面で会う機会があって、自己紹介では当然お互いにどんな仕事をしているのか話題になる。 正直、図書館の話をするのは気が重い。だいたいこんな反応をされるから。 「カウンターに座ってるだけでしょ。暇そう」 「楽して稼げていいね!」 「好きな仕事ができて幸せだねー」 言いたいことは山ほどあるけれど、結局その場の空気を読んで曖昧に笑って聞き流すことにしている。少しモヤッとしながら。もちろんそれ以外は、異業種の人と話すのは面白いし勉強になるので好きだ。 私に限らず、職業のイメージで相手から誤解されたり、仕事内容を上手く伝え

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  • 公文書とは何か…「薬害エイズ事件」の文書が与えた大きな影響(三木 由希子) @gendai_biz

    「公文書」をめぐる30年 2016年の現上皇の退位発言を受けて天皇退位の議論が始まり、2017年6月に「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が成立。天皇の代替わりが決まったこの時期、政府の公文書管理に対する不信感を招く問題が相次いだ。 2017年に入って間もなく、財務省が森友学園交渉記録を、陸上自衛隊が南スーダンPKO派遣日報を、いずれも1年未満保存文書のため短期間で廃棄済みだからないとして大問題に。 結局、のちに短期で随時廃棄できる1年未満という保存期間を悪用して、存在する公文書の隠ぺいを図っていたことが発覚して、さらに大きな問題になった。 加計学園問題では、獣医学部新設を推進したい内閣府が「総理のご意向」などと言ったと記録された文科省から流出した文書を「怪文書」とする菅官房長官の発言を受けて、公文書とは何かに関心が集まった。 そして、森友学園では決裁文書の改ざんという前代未聞問題も発生

    公文書とは何か…「薬害エイズ事件」の文書が与えた大きな影響(三木 由希子) @gendai_biz