8月16日に逝去したインターネット電子図書館「青空文庫」の創設者、富田倫生さんの追悼イベントが25日、東京都内で開かれた。当日は富田さんとともに日本の電子出版普及促進をけん引した出版関係者ら200人が早すぎる同氏の死を悼み、端末や閲覧ソフトに依存せず、著作権の消滅した書籍を誰もが無償で自由に読める出版のユニバーサルデザインを実現した青空文庫が果たした読書革命の意義を振り返った。 長尾真・前国会図書館長ら5氏が電子書籍の未来や課題について展望した前半の記念シンポジウムではボイジャー代表取締役の萩野正昭さんが生前の富田さんの講演ビデオを上映しながら、青空文庫が97年の開設時から5年間採用していたMacパソコン用オーサリングソフトのハイパーカード向けに開発されたボイジャーの電子書籍ビューワーであるエキスパンドブックを2002年、富田さんが「本の未来はテキストが開く」と提唱して、定本情報などメタデ