漫画やアニメなどを作者の許可なく無断でネットに掲載し、誰もが見られる状態にしている海賊版サイト。ことしに入って大きな問題となり、6月に政府が立ち上げた有識者会議で対策の検討が進められています。しかし、先月開催された会議では、事務局が示した中間取りまとめ案に対し、9人の委員が連名で反対の意見書を提出する異例の事態となり、議論は持ち越しとなっています。何が課題となっているのか、取材しました。(ネットワーク報道部記者 田辺幹夫) 海賊版サイトへの対策に関心が高まったのは、ことし春、「漫画村」というサイトが大きな問題となったことからでした。 このサイトには、5万点以上の漫画や雑誌がネット上で誰でも読める状態で掲載され、漫画家でつくる団体が緊急の声明を発表するなど社会問題となっていました。 政府は、学識経験者や弁護士、プロバイダー団体の代表などを委員に、有識者会議を立ち上げ、抜本的な対策を検討、先月