スラヴ人の伝承や歴史を描いたミュシャの「スラヴ叙事詩」が全点そろう、ということで企画を知ってから楽しみにしていた展示会でした。 アール・ヌーヴォーの花形イラストレーターとして知られるミュシャですが、後年は作風を変え、祖国チェコのための作品を多く描きました。朝いちの会場を待って、ひとまず真っ先にスラヴ叙事詩を見に行こう!と意気込んでいたのですが、くだんの作品は展示室はいってすぐの展示室で待ち受けています。 20点からなるこの歴史神話画は、3フロアにわたって展示され、作品一枚づつの説明をガイド機で聞くことができます。今回の展示では、アール・ヌーヴォー時代の作品は最小限にとどめ、スラブ叙事詩に焦点をあてています。 ミュシャがパリ万博*1のデザインを手掛けた1900年は、時代が大きく揺れ動いた時期でした。さらに、1918年オーストリア帝国からチェコスロバキアが独立すると、彼は精力的に建国にちからを
![ミュシャ展 @ 国立新美術館 - 日々帳](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/789f4936f5e3a5ceb40a5750a351fc170590306d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fm%2Fmventura%2F20170308%2F20170308124422.jpg)