一般市民が科学研究に参加・協力する「市民科学(シチズンサイエンス)」の取り組みが日本でも活発になってきています。本特集では、一般市民の情報提供により研究が発展した市民科学の事例を紹介します。スマートフォンに眠っている何気なく撮影した生き物の画像が、もしかすると研究の進展に貢献するかもしれません。 「ナメクジ捜査網」プロジェクト 「マダラコウラナメクジ」という外来種の全国的な分布調査に対して一般の方々から協力を募る市民科学プロジェクト「ナメクジ捜査網」が2015年に立ち上がりました。昆虫ファンや深海生物ファンなど、ファンの数が多いということは、その生物の研究にとってもプラスになりますが、ナメクジはやはりあの見た目のせいもあってか非常に不利。生物学研究の基礎となる分類すら、あまり進んでいない状況です。どうすれば一般の人々はナメクジを探したいと思うのでしょうか? 巨大なナメクジWANTED! –