先月24日付けのTUOI TRE誌によれば、ベトナムの民間商業銀行オーシャンバンク(資本金3兆ドン:約1.4億ドル相当)のハー・バン・タム元会長が、金融組織の活動における貸付け規則違反罪(ベトナム刑法179条)の疑いで逮捕された。 詳細は不明だが、ベトナムでも金融機関に勤務する役職員には厳しい処罰規定があり、時折、こうした金融界の大物の逮捕劇をニュースで見ると、ベトナムの金融不祥事の歴史を思い起こさずにはいられない。 そして、今も不良債権問題を抱えるベトナムの銀行セクターでは、そうした過去の苦い経験が後遺症となって現行の金融制度や実務に少なからず影響を与えている。今回のような金融業界の大物の逮捕劇が起こると、当面、銀行業界全体に引き締めの波が押し寄せるかもしれない。 代表的な金融不祥事は旧ベトナム工商銀行(ICB)の「ミンフン・エプコ事件」だ。エプコ社のリエン・クイ・ティン社長が、ICBホ
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