【大邱(韓国)田原和宏、井沢真】陸上の世界選手権に両足が義足の選手として初出場し、話題を呼んだオスカー・ピストリウス(南アフリカ)が千六百メートルリレーのメンバーとして銀メダルを獲得した。2日の決勝には出場しなかったが、予選では第1走者を務めたことで、国際陸連の規定により、ピストリウスにもメダルが贈られることになった。 ピストリウスは個人種目の四百メートルでも準決勝に進出。「何年も出場を待ち続けたから幸せだった」と振り返ったが、リレー決勝後には複雑な心境を自らのツイッターにこう記した。「(自分が)決勝のメンバーにふさわしいと思いながらテレビで観戦するのはつらかったが、チームにはよく頑張ったと言いたい」。チームは代わりに四百メートル障害銅メダリストのL・J・バンジルを起用。英BBC放送(電子版)によると、マグダ・ボタ監督は「(メダルを取るために)最高の4人を選んだ」と説明した。 反発力のある