先日出たばかりの太田光の新著「しごとのはなし」。これは「ぴあ」での連載をまとめ、再構成したもの。テレビブロスでのコラムをまとめた「パラレルな世紀への跳躍」「トリックスターから空へ」のような文章!という感じの文体ではなく、<ぴあの会議室だったり、赤坂のホテルの一室だったり。タバコを吸い、コーヒーを何杯か飲み、途中で遅い晩ご飯を食べたりしながら気楽にしゃべり倒したというのがその内容>とあるように「しごと」について語った、話し言葉で書かれていて読みやすいものとなっている。 <気楽にしゃべり倒した>から「仕事」ではなく「しごと」。 ただし、まえがきで、テレビ収録やラジオとかは自分のなかで仕事っていう認識がないと言っているように、「しごと」について話しているのは第一章くらいで、「せいかつ」についてのことのほうが多かった。爆笑問題のテレビやラジオ、いろいろな著作を見たり読んだりしているけれど、この本は