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ブックマーク / www.enpitu.ne.jp (8)

  • 活字中毒R。

    オタク成金』(あかほりさとる、天野由貴共著・アフタヌーン新書)より。 (1986年、あかほりさとるさんが大学2年のとき、アニメの脚家を目指して<アニメシナリオハウス>第二期生となったときのエピソード。「」内は、あかほりさとるさんの発言です) 【「俺の場合は師匠について。で、<アニメシナリオハウス>に自信満々で行ったらさ……見事に鼻、バシンバシン折られて。脚の成績、なんと50人中、48番だったんだよ!ビックリするだろ? 俺ね、同期のヤツらがものすごくて。『仮面ライダー クウガ』とかの戦隊モノをやってる荒川稔久とか、『機動新世紀ガンダムX』全話の脚を一人で書いた川崎ヒロユキとか、『幽☆遊☆白書』とかジャンプ系アニメの脚をやってる隅沢克之とか。あいつら天才だからさ。やんなっちゃうよね。 ほんと、あいつらって脚うまいんだよ。同じストーリーのものを書いても、うまいって思ってね。これは師匠

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    crea555 2012/01/01
  • 活字中毒R。「障害を持ってたら、TVアニメのヒロインになる権利もないんですか?」

    『レインツリーの国』(有川浩著・新潮文庫)に収録されている、山弘さんの「解説」より。 【『図書館戦争』は架空の話ではありません。それはげんに今、現実のこの日で起きていることなのです。 現実が『図書館戦争』の世界と違うのは、「禁止語」を取り締まっているのがメディア良化委員会という架空の組織ではなく、マスメディア自身ということです。1970年代、一部の人権団体がちょっとした表現にも過激に抗議してきた時期があり、それに対応するために出版社や放送局が自主規制を開始したのです。今ではほとんどの大手出版社、放送局、新聞社に、自主規制語(禁止語)のリストがあります。作家がそれらの言葉を使うと注意され、書き換えや削除を要求されます。 無論、それが当に差別をなくすのに役立つなら、自主規制もやむをえないでしょう。しかし、現実はまったく逆です。 最大の問題は、自主規制の対象が、文章の内容が差別的かどうかで

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    crea555 2011/08/08
  • 活字中毒R。

    『のはなしさん』(伊集院光著・宝島社) 【よく呼んでもらっているトーク番組。大先輩お笑い芸人の仕切る中トークは盛り上がる。途中デブネタの中心もさせてもらいつつ、話題は恋愛の話、そして前述の「男だったら浮気して当たり前」展開に。隣の席に恋愛の達人的な男性芸能人がいたこともあり、僕は早めにバントの構え。ところが、この恋愛の達人が「そうだよね、このケースだったら、手を出さない男はいないよね」と僕に振ってきたから困った。 正直に書いてしまうと、僕は「男は浮気するのが当たり前」というトークと同じくらい、スキャンダルの多い男性を「恋愛の達人」とする空気にも不満を持っている。勿論すっぱいぶどうのやっかみ9割でだが「いっぱい恋愛してるってことはいっぱい別れてるってことだろう、まして離婚をなんどもして、前のかみさんには子供もいて『恋愛の達人』ってことは、ないだろう。しかもこの人すげえ自負してて、アドバイスと

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    crea555 2010/10/12
    『のはなしさん』はベタだけど、最初の「愛だの恋だの」の話と、最後の「んー」の話がよかったなあ。あと、奥さんとの話は総じて面白い。//ベタなのは私のチョイスが、です。
  • 活字中毒R。「『素直に承諾したものが損をする』というシステムは絶対に違う」

    Twitter』で僕もつぶやいています。 http://twitter.com/fujipon2 『のはなしに』(伊集院光著・宝島社)より。 (伊集院さん愛用のノートパソコンが故障してしまったときの話です) 【すぐに購入した家電量販店にパソコンを持っていくと快く「すぐにメーカーに頼んで無料修理をいたしますので、3週間お預かりいたします」という。3週間は少々痛いが、無料で直るのならいたしかたがない。と、パソコンを預けて帰宅。ここまでは良かったのだが…。 3週間後、家まで宅配便で送ってくれるといっていたパソコンが届かない。問い合わせてみると、なんだかんだあった後に「メーカーに直接聞いてほしい」ということになった。 その通り問い合わせてみると、メーカーの担当者が「すみません、あと3週間かかります」としれっというではありませんか。10年後の約束が3週間延びるのならばしれっといわれても仕方ないが、

  • 活字中毒R。

    Twitter』で僕もつぶやいています。 http://twitter.com/fujipon2 『のはなしに』(伊集院光著・宝島社)より。 【せんだみつおさんの名言に「売れてないやつに落ち目はない」というのがある。そう思う。名前を出して悪いが猿岩石を気の毒がる若手芸人にどれだけの栄光が待っているというのだろうか(※単行発売時に2009年、猿岩石の有吉氏再ブレイク中)。 僕は登ってもいない山のデータだけを見て帰り道の疲労を心配し、登るのをやめたり、中腹に住みやすい場所を見つけて住みついたりしてしまう性格だが、登った人を褒め称えることに異論はない。頂上から登れない僕を馬鹿にした人や、息も絶え絶えのくせに自慢する人は嫌いだが。「確かに辛かったけれど、いい景色だったなあ」という言葉を聞くと羨ましい限りだ。 例え話がえらく抽象的になってしまったので最初の話に戻るが、同じ事務所の後輩芸人につぶや

  • 活字中毒R。 野村監督の「ID野球」の真実

    『あぁ、監督』(野村克也著・角川oneテーマ21)より。 【もうひとつ私がヤクルトに持ち込んだのが、のちに「ID(インポート・データ)野球」と呼ばれるようになったように、データをはじめとする”無形の力”を最大限に活用することだった。そして、これこそがいまも変わらぬ野村野球の最大の特長だといっていい。 というのは、技術力のような目に見える力には限界があるからである。この考えは、前にも述べた選手時代の私自身の経験に基づいている。プロ5年目に突然スランプに陥った私は、おのれのバッティング技術の限界を知り、テータを活用することで壁を破ることができたという、あの経験である。 そのために力を注いだのが、スコアラーの教育だった。 みなさんは、スコアラーの仕事をどのように考えておられるだろうか。 「相手チームのバッテリーの配球をチェックして記録する」「バッターの得意・不得意コースや球種を調べて分析する」…

  • 活字中毒R。伊集院光が語る「活字メディアと生のフリートークの共通点」

    『BRUTUS (ブルータス)』2009年3/1号(マガジンハウス)の特集記事「なにしろラジオ好きなもので。」より。 (TBSラジオで毎週月曜日深夜25時〜27時にオンエアされている「深夜の馬鹿力」のパーソナリティとして人気の伊集院光さんのお話の一部です。) 【実は、活字メディアであんまり上手にしゃべれた試しがないんで、最近はあまりお引受けしないようにしてきたんです。ましてや生放送の直前にラジオ以外の仕事をするなんて……今こうして『BRUTUS』のインタビューに応えてるのって、僕としては実に画期的なことなんで、変な気持ちです。 で、そういう状況に置かれてみてふと気づいたんですけど、活字メディアとラジオの生のフリートークってすごく対極にあるようでいて、結局のところ「編集している」って部分では共通しているんじゃないかと。 僕は『深夜の馬鹿力』って番組の冒頭で毎回フリートークをしてますけど、生放

  • 活字中毒R。

    『のはなし』(伊集院光著・宝島社)より。 (「『好きな理由』の話」というエッセイの一部です) 【2年ほど前になるか、自分の担当しているラジオの深夜放送に立川談志家元をお呼びした時のこと。もともと古典落語の道をドロップアウトして今の世界に逃げ込んできた僕としては、談志家元は特別な存在で、何より6年間の修行時代にピリオドを打った理由の一つが「名人立川談志」の落語だった。 仕事疲れか、それが素の状態なのか、不機嫌そうにスタジオ入りした家元。僕は「機嫌を損ねて帰ってしまわないうちに…」とばかりその話をした。 「僕は落語家になって6年目のある日、若き日の談志師匠のやった『ひなつば(古典落語の演目の一つ。短く軽い話で特に若手の落語家がやる話)』のテープを聞いてショックを受けたんです。『芝浜』や『死神(ともに真打がおおとりで披露するクラスの演目)』ならいざ知らず、その時自分がやっている落語と、同じ年代の

    crea555
    crea555 2007/11/13
    実際、絶句してたなあ。ただでさえ、好きな人を前にすると「おもしろ」が顔を引っ込めるタイプの人だけに。そういうある種の誠実さも含めて伊集院光だし、そういう人間にこそ立川談志の言葉が活きるのだと思うけど。
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