アートとサブカルチャーを横断する注目画家、五木田智央のユーモラスで謎めいた作品をのぞいてみよう。 2018.05.04 撮影・文:及位友美 1990年代後半から雑誌や商業デザインの領域で活躍し、近年は画家として国際的に評価される五木田智央。2017年11月にはニューヨーク、18年1月には香港で個展を開催し、大きな成功を収めました。モノクロのグラデーションが生み出す独特な質感の絵画作品は、見る人の想像力をかき立てます。そんな五木田の新作と近作を中心に構成された個展『PEEKABOO』が、東京オペラシティアートギャラリーで6月24日まで開催されています。 五木田が描くイメージは、60~70年代アメリカのアンダーグラウンドの雑誌や写真からインスピレーションを得たもの。今回の展示作品には、“プロレス、政治、エロ”などスポーツ紙的な感覚で、自身が好きな世界を反映しています。展示室の前半には五木田自ら