一見奇抜なデザインだったり、そこまでしなくてもと思うほどの走行性能だったり、使い切れないほど多機能だったり・・・こうした強い個性を持つクルマはこれまで数え切れないほど登場し、数年で消えていくこともあった。ここでは数ある星の中から1990年代〜2000年代に登場した「個性が強すぎる」国産車にスポットライトを当てて解説していこう。今回は1996年4月に発売されたダイハツの小さなトラック「ミゼットII」だ。 ダイハツ ミゼットII(1996〜2001年)ミゼットIIは2001年の生産中止後、一部のマニアックな走り屋さんに支持された。林道などダートで走りを楽しむ人が少なからずいたのだ。小さくて幅が狭いし、格別パワフルではないからアクセルペダルを踏み込める、そしてなにより後輪駆動だからハンドリングが楽しかったのだ。中古車価格もリーズナブルだったから、浮いたお金でカスタムする人も多かった。 真横から見