農地が広がる仙台平野。この辺りは名取川が大洪水を繰り返したことによって形成された=6月、仙台市若林区四郎丸周辺 阿武隈川の氾濫によってできた旧河道は水田になっていた。両脇の自然堤防上には大きな屋敷林があり、古くからの宅地であることがうかがえる=岩沼市下野郷糀内 縄文時代(6700年前)における仙台平野の海岸線。現在の陸地部分にかなり入り込んでいたことが分かる=松本教授が作成し、仙台市史に掲載した図を一部加工した 平野や丘陵、河岸段丘、活断層の動きで形成された坂など、私たちの周りにはさまざまな地形がある。人々は長い歴史の中で地形を活用したり、折り合いを付けたりしながら日々の営みを繰り返してきた。宮城県内の地形を糸口に、地域の暮らしや歴史を訪ねる。(夕刊編集部・横山寛) ヘリコプターから見下ろした仙台平野は、ぐるりと広がるパノラマだ。 東日本大震災の津波で大打撃を受けた水田の多くは、除塩作