China’s New Red Guards / (c) 2019 REBEL PEPPER/WANG LIMING FOR NEWSWEEK JAPAN <台湾の故宮博物院が中国の書家、顔真卿の文稿を東京国立博物館に貸し出したことに、中国のネットユーザーは大炎上したが......> 東京国立博物館が1月16日から書の特別展『顔真卿――王羲之を超えた名筆』を始めた。顔真卿(がん・しんけい)は中国・唐代の政治家・書家で、書聖と言われた王羲之(おう・ぎし)と並び、中国人に最も尊敬されている。特に今回、日本で初公開された肉筆「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」は、「天下第二行書」と呼ばれる中華圏屈指の名書だ。 ところがこの「祭姪文稿」の日本初公開をめぐり、中華圏で大騒ぎが起きた。まず、台湾人司会者が台北故宮博物院が至宝として収蔵するこの文稿を日本に貸し出すことについて、破損が懸念されるとの理由でテレ