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2010年9月15日のブックマーク (2件)

  • 確率・亡霊・唯一者――政治学的想像力のために(2) - on the ground

    目次 1.確率と亡霊 2.可能性と単独性(記事) 3.唯一者と絶対性 4.政治と未来 2.可能性と単独性 この傲岸さに理論的形象を与えている形而上学的イデオローグは、S.A.クリプキの名で呼ばれている。固有名を現実世界についての複数の「物事がそうでありえた仕方ways things could have been」としての「可能世界possible world」を通じて同じ対象を指示し続ける「固定指示子rigid designator」として捉えたことで知られるこの人物は、固有名を「確定記述definite description」に還元する立場(記述説)を論駁したとされている。 記述説に基づくなら、バラク・オバマという名前は、1961年生まれのアフリカアメリカ人であり、ハワイ出身であり、ハーバード・ロー・レビューの編集長を務めたことがある法学者であり、第44代のアメリカ合衆国大統領で

    確率・亡霊・唯一者――政治学的想像力のために(2) - on the ground
  • 確率・亡霊・唯一者――政治学的想像力のために(1) - on the ground

    目次 1.確率と亡霊(記事) 2.可能性と単独性 3.唯一者と絶対性 4.政治と未来 1.確率と亡霊 例えば今、此処が爆心地になったとしよう。「敵」は近くに潜んでいた。肉片になった私の名は、石か何かに刻まれる。それは「止むを得ない犠牲necessary cost」であったと、皆が言う。しかし、何が「止むを得な」かったと言うのか? 「止むを得ない」のは、それが私でなくとも、誰かが死なざるを得ないからだ 。つまり、そのコストは、確率的に要請されている。無論、1つしかない「この命」の献上を強いられる者にとって、そのような「止むを得なさnecessity」は、全く馬鹿げたナンセンスでしかない。しかし、大変遺憾ながら、命は既に勘定に入っている。私たちを統治すべき統計=算術は、遺漏なく私たちを頭数に入れてくれている――生かすにせよ、死ぬに任せるにせよ。避けられず必要な――necessary――数値が

    確率・亡霊・唯一者――政治学的想像力のために(1) - on the ground