東京電力福島第一原発事故からすでに7年が過ぎた。いまだに溶けた燃料がどこにどの様な状態でどれだけあるのか分からない。冷却を続けなければ再び暴れ出す。使用済み核燃料は建屋上階という不安定な位置にプール漬けとなったままである。溶けた燃料も使用済み核燃料も、「核燃料」である。「核燃料」は冷やし続けなければならないし、冷やせば汚染水が増え続ける。その量はすでに90万トンを超えた。 溜まり続ける「処理済み」の汚染水には3000兆ベクレルを超えるトリチウムが含まれているが、政府・東電はこれを薄めて海に流すという。そのための「公聴会」というアリバイ作りが始まった。トリチウムの体内動態は不明だ。つまりどれほど人体に危険なのか、実は正確には分かっていない。これが安倍首相の言う「アンダーコントロール」の実態だ。 写真 汚染水貯蔵タンク 東電提供 蓮池氏は東電のエンジニアとして、福島第一原発や柏崎刈羽原発を現場
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