最近では、トポロジーの天使と抽象代数学の悪魔との葛藤が、すべての数学の研究で起きている。1 20世紀の数学者ヘルマン・ワイルの言葉です。過去2回の記事を読んでくれた方は「トポロジー楽しそう!」と感じてくれたことと思います。これまでは「トポロジーの天使」の紹介でした。 今回は「抽象代数学の悪魔」の話です。 …と言っても「悪魔の力」のほんの一部を紹介する程度です。図形の位相不変量が具体的に計算できる面白さをお見せしたい。天使と悪魔の二面性こそがトポロジーの(あるいは数学の)の面白さだと思うので、それが共有できたら幸いです😙 この記事は 数学とコンピュータ Advent Calendar 25日目の記事です。 座標も補助線も使わない「やわらかい幾何学」 切り貼りで作る色々な曲面 ホモロジー群とオイラー数の正体 ← 前回の復習 前回は球面・トーラスなどのお馴染みの曲面から、射影平面・クラインの壷
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