四角い紙パックや瓶での販売が一般的な牛乳だが、茶など他の飲料のようにペットボトルに入った商品はなぜ身近にないのか。軽くて持ち運びやすいため、ニーズもあるように思える。北海道で酪農を担当する記者が調べたところ、ごく少数だが流通はしていた。取材を進めると、普及が難しい牛乳特有の事情が見えてきた。 手始めに、日本乳業協会に聞いた。日本では、安全面での懸念からペットボトル入りの牛乳の製造は食品衛生法で禁じられていた。乳業メーカー側の要請を受け政府は2007年、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(乳等省令、現・乳等命令)を改正。雑菌が繁殖しやすいなどの特性に注意することを条件に、解禁された経緯があるという。 同協会は省令改正を受け、①容量は、常温で持ち運びせず一度で飲み切ると想定される350ミリリットル以下か、直接口で飲む、または常温で持ち運ぶことが想定されにくい720ミリリットル以上とする②
![[知りたい聞きたい伝えたい]#“ペットボトル牛乳”なぜ少ない? / 日本農業新聞公式ウェブサイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6dcfc728c41faa804cb3e61ae1ff4ca2855a3ebf/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.agrinews.co.jp%2Fmedia%2F2024%2F07%2F12%2F20240712_ajgjuh58wgw3s1w4kfq5.jpg)