「ブッダ自身が驚いているだろう」。クリスティーズ・ニューヨークの競売で18日、日本美術品としては史上最高額で落札された運慶作とみられる木造大日如来坐像。歴史的といえる競売に、参加者らからは驚きと感嘆の声が上がった。 オークションルームには競売参加者ら150人以上が詰め掛け熱気にあふれた。1000万ドルぐらいから三越の代理人の若い女性と、電話入札の米国人収集家の競り合いに。「1280万ドル」でハンマーが打ち下ろされると、拍手がわいた。 今回が競売初参加というフレデリック・ホワイトさん(56)は「見ていて壮観だった。ブッダも驚いているだろう」と興奮冷めやらぬ様子。会場でずっと見守っていた米国人女性も「信じられないわ。500万−600万ドルぐらいかなと思っていた」と話していた。(共同)