「酔い止めの薬を勧められました。そこから記憶がありません」 これは、性的暴行のために使われる睡眠薬、「レイプ・ドラッグ」の被害を受けた女性のことばです。私たちは、先月13日に掲載した記事(下記のリンク参照)で、京都で起きた事件について報じました。こうした事件では、誰でも手に入れられる薬が「レイプ・ドラッグ」として使われています。被害者の記憶があいまいになることもあって、どれだけ被害が広がっているのか、実態はつかめていません。さらに取材を進める中で、ある女性が、同じ被害者を生みたくないという一心で、被害に遭うまでの状況を打ち明けてくれました。(名古屋放送局記者 白井綾乃) 今月11日、名古屋地方裁判所で懲役7年の判決を言い渡された愛知県新城市の28歳の被告。去年4月から6月にかけて、婚活アプリで知り合った女性2人と名古屋市内でそれぞれ食事をした際、ウソをついて睡眠導入剤を飲ませ、自宅に連れ込