「オープンソースが成し遂げたものづくりやコミュニティのような,小さくても確実な幸福感が得られるような場所が,よりよく生きたいと思っている人たちの数だけ,ネットの上にできたらいいな」(梅田氏)。「僕が追求するのはオープンソースであるかどうかよりも,個々の技術者が幸せかどうかなんです」(まつもと氏)――梅田望夫氏とまつもとゆきひろ氏の対談,後編は新しい時代の新しい幸福とそれを実現する生き方へと話が及ぶ。 <<前編へ<< ネットの上の「小さくとも確実な幸福感が得られる場所」 梅田 まつもとさんにとっての「幸せ」って何ですか。 まつもと ご飯が食べられる範囲で,好きなことを日がな一日やっていられれば幸せですね(笑)。 梅田 「ご飯が食べられる」の定義もいろいろありますよね。今日飯を食えればいいとか,蓄えがないといけないとか。 まつもと 蓄えはあったほうがいいですね。生活に不安がない程度に。 梅田
まつもとゆきひろ ネットワーク応用通信研究所 フェロー 楽天 楽天技術研究所フェロー Rubyアソシエーション理事長。Rubyの作者 Blog「Matzにっき」 まつもとゆきひろの起こした小さな奇跡---梅田望夫氏の著書「ウェブ時代をゆく」の中の節のタイトルである。「時代の巨大な変化の中で個人がどう生きるべきか」をテーマにしたというこの本の中で,Rubyを生み「オープンソースで飯を食う」生き方を実践するまつもと氏の生き方に,梅田氏は何を見い出したのか。梅田氏とまつもと氏が,インターネットがもたらす新しい時代の新しい仕事,新しい生き方を語る。 まつもとゆきひろの起こした小さな奇跡 ――梅田望夫さんの新刊「ウェブ時代をゆく」には,「まつもとゆきひろの起こした小さな奇跡」という節があります。この本で何を伝えようとされ,なぜまつもとさんを紹介されたのでしょうか。 梅田 いま,インターネットの切り拓
安達一彦 インテリジェント ウェイブ 取締役会長 普段はアメリカで仕事をしていますが、定期的に日本に戻り、打ち合わせや情報交換で人に会います。そんな時、しばしば話題に出るのが、Appleの携帯電話機「iPhone」です。日本の新聞やWebサイトにおいても、iPhoneは頻繁に取り上げられています。私も6月末の発売直後、iPhoneに触ってみて、その操作性を素晴らしいと思い、「iPhoneで活気づく米携帯市場、決済関連サービスもようやく開始」と題したコラムを書き、「今までの携帯電話のイメージを根本から変える画期的なもの」と評しました。 iPhoneがブレイクしない理由 しかし、iPhoneの操作性がどれほど優れていても、ビジネスの結果は別です。アメリカに住んで見ている限り、日本で話題になっているほどには、iPhoneは売れていません。2カ月ちょっとで100万台を売ったと聞くと、日本市場におい
まず、お茶。「茶道はもともとはお茶をおいしく、行儀良く飲むためのものだったはずなのに、発展していくうちに、お茶がおいしいかおいしくないかは関係なくなってしまった。茶器をぐるぐる回してるうちに冷めておいしくなくなってるだろうし、茶会から帰ってお茶の味を覚えてる人なんかいないのでは。本来の目的を忘れた行為に、価値が与えられている」 「英国人が書いたお茶に関する本に、英国、中国、日本のお茶についての記述があり、日本だけおかしかった。英国はお茶を入れる温度や一緒に食べるケーキ、中国もおいしい淹れ方にこだわる。だが日本人は、お茶にいきなり宇宙を見いだしたり哲学を見いだす。その本にも『この国はおかしい』と書いてあった」 同社のFlash版公式サイトはマリオ風。マウスは使用できず、キーボードの矢印キーだけで操作する。ジャンプでブロックを叩くと情報をふきだしで表示する。「うちのWebサイト、ひどんいんです
新しい起業家たちが生まれてきた ケータイ小説のことを書こうと思っていたのだけれど、まだ考えがまとまっていない部分があるので次回に回そうと思う。 今日書こうと考えたのは、新しい本の話。11月末に小学館から『起業家2.0』という単行本を出した(小学館がわざわざ特設サイトまで作ってくれた。書籍の中身の一部を読むことができるが、しかし短すぎるのでは。一章まるまる転載すればいいと思うのだけど>小林編集長)。水着の女性が刺激的な表紙の『サブラ』という若者雑誌で1年半続けた『Generation Z』という連載からピックアップした内容で、はてなの近藤さんやミクシィの笠原さん、ゼロスタートのザキさんこと山崎さん・羽田さん、チームラボの猪子さんなど9人のベンチャー起業家のこれまでの半生を、ノンフィクション小説風に描いた。 どうしてこのようなお話を書こうと思ったのかと言えば、この5年ほどの間にベンチャー経営者
I'm pleased to bring the commentary of a couple of the publishing industry's most experienced and respected voices to conjecture on the economic ramifications of Amazon's Kindle. First, Jason Epstein has kindly agreed to share a back-of-the-envelope analysis of the Kindle in light of the common "razor and blades" analogy, in which some observers argue that Amazon would be better off giving the Kin
特集 9割は、準備不足で大損! 「定年」の新常識 インフレで年金が目減りする時代がやってくる 2024年最新版! 解明「金持ち定年」への4つの分岐点 コラム◎ 高い役職の人ほど発想を変えよう! 定年女性の「理想の職探し」 目次詳細へ プレジデントストアへ 予約購読 2024年1月15日(月) 環境フォト・コンテスト / プレジデント「第30回 環境フォト・コンテスト2024」入賞作品を発表! 2023年1月13日(金) プレジデント / 環境フォト・コンテスト「第29回 環境フォト・コンテスト2023」入賞作品を発表! 2022年1月14日(金) 環境フォト・コンテスト / プレジデント「第28回 環境フォト・コンテスト2022」入賞作品を発表! 2021年2月8日(月) プレジデント読者のみなさまへお知らせ 2021年2月8日 2021年1月8日(金) 環境フォト・コンテスト / プレジ
しばらく前に、京都大学の 学園祭での私の講演を聞かれた方から、 「表現者はいいわけをしてはいけない」 という言葉の意味について ご質問をいただいた。 これには二重の意味がある。 一つは表現者の側から見た場合、 もう一つは、鑑賞者の側から見た場合である。 表現者にとってみれば、 作品というものは一度自分の手を 離れれば勝手に流通していって しまう。 自分のコントロール不可能な 領域に入っていってしまう。 その拡散の全ての局面に、 付き添っていっていちいち説明 することはできない。 「本当は、こういう意味だったんです」 「あなたのその意見は誤解です」 などと、補ったり、修正したり することは、表現者としての本分に反する。 どんなにひどい曲解をされても、 真意をつかんでくれなくても、 我慢しなければならない。 自分の表現がまだ拙いから わかってもらえなかったのだと、 修練による向上を志向しなけれ
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