9月20・21日の日銀金融政策決定会合での総括的な検証では、デフレ完全脱却を目指し、財政政策、成長戦略と構造改革による企業活動の活性化で生み出したネットの資金需要を、ポリシーミックスとしての日銀の金融緩和の継続で、間接的にマネタイズしてサポートするというスタンスに転換すると考えられる。 政府・日銀の共同目標が金融緩和策の限界を取り払う 金融政策においてネットの資金需要の役割は、これまでほとんど意識されてこなかったし、財政を含めた何らかの資金需要を間接的にマネタイズする(ヘリコプターマネー的な直接的なものではないが)という形になることを躊躇しないことは、これまでの日銀の政策スタンスまたは哲学からの大きな転換となる。 政府との協働をより強くするための枠組みとして、物価と名目GDP成長率を合わせたハイブリッド目標への動きもあるかもしれない。内閣府の中長期の経済財政に関する試算では、経済再生ケース