政界再編につながる「台風の目」か、一過性のブームか-。参院選で2議席を獲得した「れいわ新選組」(山本太郎代表)の動向を与野党が注視している。並外れた訴求力を発揮して無党派層を瞬く間に取り込んだ手腕に対し、野党からは共闘に勢いを付ける起爆剤として期待する声が多い。山本氏は「総理を目指す」と宣言しており、自民党は警戒しているが、「左派ポピュリズムで広がりはない」との冷めた見方もある。 4月に旗揚げしたれいわは会員制交流サイト(SNS)などを駆使し、参院選比例代表で約228万票を獲得した。無党派層に浸透したとみられている。山本氏は25日のテレビ番組で「野党で手をつないで政権交代を目指す」と表明した。 立憲民主党幹部は「私たちの手が届いていない無党派層を掘り起こしている。一緒に闘えばウイングが広がる」と期待。共産党関係者は「演説会をお祭りのような雰囲気にして盛り上げる手法は学ぶべきだ。共闘できれば