“ミラクル・テクノロジー”と評した外国メディアもあった。日本でもテレビが次々と取り上げ始めている。日本発の技術が、世界に大きな反響を巻き起こした。“触らずにモノを認識する” 視覚障害者用感覚代行機「AuxDeco(オーデコ)」だ。これまで視覚障害者、特に全盲者がモノを認識するには、じかに触ったり、白杖のようなもので探りながら行うしかなかった。 しかし、額に取り付けるオーデコは、カメラがとらえた映像をコンピュータで画像処理し、輪郭だけを取り出し、電気刺激にして額に表示する。“触らずに、わかる”ことは、視覚障害者にとって、とてつもない出来事なのだ。開発を手がけたのは、福祉機器開発を手がけるベンチャー企業の経営者、菅野氏。アイワを経て、日本IBMでシステムエンジニアとして活躍。大証ヘラクレス上場企業イーシステムの立ち上げに参画し、2004年まで取締役副社長を務めていた人物である。 実は私は文系出