部落差別、民族差別、レズビアンやゲイ、トランスジェンダーといった性的少数者(LGBT)への差別……。今国会で特徴的だったのは、そんな社会のマイノリティへの差別を防ぐ「人権擁護」系の法案が相次いで検討されていたことだ。紋切り型に言えば、いずれも「リベラル」な法案群である。それは安全保障や歴史認識などで「保守」色の強い安倍政権のイメージとは相反するとも言える。
「もうやめて朝から残念です」「今日も保健所へ行くことに」――。宇都宮動物園(栃木県)の公式フェイスブック(FB)に載った書き込みと段ボール箱の写真が、ネット上で論争を巻き起こしている。動物園によると、箱の中には子猫がいた。この捨て猫は幸運にも引き取り手が見つかったが、動物園側は今回の件をきっかけに捨て猫や捨て犬が増えることを危惧している。 発端は7日朝。動物園前に置かれた段ボール箱から、子猫の鳴き声が漏れているのをスタッフが見つけた。「この箱の中身、想像できますか。他の動物を守るためにはここでは保護できません」とFBに書き込んだ。 すると、「捨てるなら飼わないでほしい」「本当に身勝手」「動物園は飼えなくなった動物を捨てる場所ではない」といったコメントが相次いだ。 一方で「保健所に連れていくなら、殺処分されてしまうんじゃないんですか」「動物園の人なのに、保健所に行くって……」「箱を開けて、引
本日 (6月3日) ヘイトスピーチ法が施行された。本法が主に与党案を叩き台にして纏められた理念法であり具体的な罰則規定がないことや、表現の自由の問題、また刑訴法の改悪などの不安事項が重なったこともあってか、法制化の先頭に立った当事者とその関係者以外から、必ずしも支持されてないのは分かる。しかし、それまでネット内外を問わずに、野放し状態だったヘイトスピーチやレイシズムを抑止する第一歩として評価してよいのではないだろうか。 さて、ここで本題に入りたいと思うが、ネット上の流行りでしかなかった嫌韓ブームから、ヘイトスピーチが社会問題化するまでに、はてなやSNSなどでの反応、またネット言論に多大な影響力を与えたゼロ年代批評は、どのようにレイシズムを見てきたのか探りたいと思う。 「ゼロ年代批評」 とだけ言っても大雑把に聞こえてしまうかもしれないが、ここではゼロ年代批評の主要人物である東浩紀や宇野常寛を
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