今年は、日中戦争の開戦からも70周年だ。これについても多くの本が書かれているが、本書の視点は明確だ。第1のポイントは、副題にもあるように、日本軍が日清・日露戦争において短期の殲滅戦で勝ったため、消耗戦や総力戦の体制ができていなかったという点だ。 おそらく、それを認識していたのは石原莞爾ひとりだっただろう。しかし彼にとっては来るべき対ソ戦に備える橋頭堡だった満州から、南に戦線が拡大する予想外の展開になったとき、戦局は彼にもコントロールできなくなった。しかも系統的な補給を考えなかったため、南京事件のような略奪を各地で繰り返した。ここでも、「首都南京を叩けば、蒋介石は戦意を喪失して降伏する」という殲滅戦の発想が抜けなかった。 これに対して蒋介石は、南京を脱出して首都を重慶に移し、消耗戦の構えをとるとともに、南京で日本軍の行なった「大虐殺」を海外にアピールする宣伝戦を展開した。この結果、それま
おはよう。これは、いたち川。ここの川沿いは春になると桜並木が綺麗。 富山が空襲にあったときからあった、川で、松川と繋がっている。 富山は都会から疎開するひとが多かったらしい。 ばぁちゃんがいってた。ばぁちゃんも、富山市の中心から、田舎へ疎開したんだって。 だんだんそういう話知ってる人減ってるね。 http://www.pref.toyama.jp/cms_cat/301010/kj00000272.html 新編 東洋的な見方 (岩波文庫) 作者: 鈴木大拙,上田閑照出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1997/04/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (34件) を見る 引用 東洋的心理は何事も内に向けようとする。東洋人は大体にイントロヴォルト(内向的人間)だ。西洋人はエキストロヴォルト(外向的人間)だ。どれで彼らの好奇心・研究心は外へ外へと向かっ
井上靖「利休の遺したもの」を聴いた。 気力充実の素晴らしい名講演だった。これまで聴いた講演の中でベストに近い。 話の内容から察するに「本覚坊遺文」完成を間近に行われたようだ。改めて「本覚坊遺文」を読んでみよう。長い年月をかけての大作の完成を直前にした高揚感が感じられる。これはお勧め。 利休の遺したもの [新潮CD] (新潮CD 講演) 作者: 井上靖出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (1件) を見る本覚坊遺文 (講談社文庫) 作者: 井上靖出版社/メーカー: 講談社発売日: 1984/11メディア: 文庫 クリック: 15回この商品を含むブログ (9件) を見る
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