本連載では第一線のPerlハッカーが回替わりで執筆していきます。今回のハッカーはcpanクライアントApp::cpmの開発などで知られる鍛治匠一さんで、テーマは「Perlによる内部DSLの作り方」です。 DSLとは DSL(Domain Specific Language、ドメイン特化言語)とは、ある特定の問題領域に特化したコンピュータ言語のことで、汎用的なコンピュータ言語と対比されます。たとえば、 リレーショナルデータベースへの問い合わせに特化したSQL ビルド手順記述に特化したMakefile cpanモジュール依存記述に特化したcpanfile などがDSLです。 DSLの利点 ではDSLの利点は何でしょうか。次の点が挙げられると思います。 簡潔である 適切なDSLを用いれば、問題を簡潔に記述できます。その結果わかりやすくなり、その問題の重要な部分に集中できます。 クールである 簡潔