名古屋大漕艇(そうてい)部の四年榊原舞子さん(21)=岡崎市出身=と、三年関根優佳さん(20)=滋賀県彦根市出身=が、八月に埼玉県戸田市であった全日本大学選手権大会(インカレ)女子舵手(だしゅ)なしペア種目で優勝した。一九四九年に新制大学漕艇部となってからは初の快挙。二人のオールを握る手にますます力がこもる。 午前五時。名古屋市中川区の庄内川右岸にある艇庫から出艇し、二時間半の朝練。平日はその後、講義に出る。艇庫に併設された合宿所で一~四年の部員約六十人が暮らす。 農学部で学ぶ榊原さんは「朝練と夕練があり、午後十~十一時に寝る毎日。リポートが多いと大変」。医学部保健学科で放射線技師を目指す関根さんは「試合で勝つといううれしい瞬間があるから、やめられない」と話す。