早稲田大学の新総長、鎌田薫氏 早稲田大学の新総長、鎌田薫氏(62)が、就任当日の11月5日、記者会見した。院生らも含めた学生数が約6万人近く、卒業生が約56万人。私学のなかでひときわ存在感を見せる大学だが、どんな方向性を打ち出すのか。 鎌田氏は法学部教授(民法・債権)。法務省の法制審議会、中央教育審議会の法科大学院特別委員会委員、大学院法務研究科長などを務めた。法学部の中心的な教員として知られた存在だが、大学本部執行部の経験はない。著書もほとんどが民法関係の専門書。 6月15日の総長選挙では、1028票を獲得し、対立候補の844票を抑えて、余裕のある勝ち方で、16代総長に内定していた。 前々総長の奥島孝康氏(1994年から8年間)、前総長の白井克彦氏(2002年から8年間)と、研究科の新設や専門職大学院の設置、既存学部の統合再編、系列中・高校の新設・全国展開など、積極的な経営が他大