中国のオタク事情に少しでも理解がある方だったら、一度ビリビリ動画のことを聞いたことがあるだろう。 最初はニコニコ動画のパクリとして知られ、しかし動画サイトとしての完成度は日本人オタクの中でも話題になった。最近、日本アニメの正式放送権[注1]を得たり、日本のモバイルゲームの代理権[注2]を獲得したりして、動画サイトだけではなく、中国オタク文化一つ重要なプラットフォームとして広く知られている。 「本家」のニコニコ動画に似ているけれども、ビリビリ動画は中国独特のオタク文化を生み出している。同じく「弾幕」[注3]でも、違う使い方がたくさん見られる。本記事では、こういった違う使い方をいくつ紹介したいと思う。 1、空耳の場合 ニコニコ動画で見る限り、複数のユーザーが投稿し、ところどころの空耳コメントを入れるのは一般的である。ビリビリ動画では、もちろん同じ習慣があるものの、特定の誰かが空耳のコメントを投