日本旅行業協会の高橋広行会長は、9月14日までに共同通信のインタビューに応じ1、18歳になった新成人に対し、旅券(パスポート)を無料配布するよう政府に要請していくと明らかにした。高橋氏は「若者が海外渡航する機会も極端に失われており、日本を背負って立つ国際感覚を持った人材を育てる上で問題だ」と懸念を示し、パスポートの配布が「海外旅行が活性化するきっかけになる」と回答しており、俗にいう「若者の海外離れ」に対する問題提起ともとれる。 所謂「若者の○○離れ」と呼ばれる現象は、それ以前の世代がその時代の若者を特徴づけようとするある種の「レッテル」である。日経クロストレンドによれば240年以上も前から「若者の○○離れ」は、語られており、「若者の海外離れ」においても、今から10年前の2014年には中村哲らによって『「若者の海外旅行離れ」を読み解く 観光行動論からのアプローチ』(法律文化社)3という体系化