尾崎雅之氏。株式会社サンライズ 取締役。2003年まで、ギャガ・コミュニケーションズでハリウッド映画の買付業務、国内での配給・宣伝に携わる。2004年サンライズに入社後、劇場版「機動戦士Zガンダム 3部作」「ケロロ軍曹」「犬夜叉 完結編」「劇場版 銀魂」そして「TIGER & BUNNY」といった作品を手掛ける ―― 前回印象的だったのは、企業のタイアップやスポンサーを得るためにプロダクトプレイスメントを指向したわけではない、という点でした(注:取材は2011年11月および2012年6月に、複数回にわたって行われた)。 尾崎 「そうですね。さとうけいいち監督のなかに『ヒーローを描きたい』という思いがまずありました。 しかし、深夜アニメで単にヒーローものを流したところで、勝てるかどうかは未知数です。 そこで、ヒーローの物語を描く際に、よりドラマ性を持たせられる設定、ヒーロー自身が等身大で人間
女子高生でありながら、宇宙海賊船・弁天丸の船長になった加藤茉莉香と、その仲間たちの活躍を描く、「モーパイ」こと「モーレツ宇宙海賊」。TVアニメでは久々の本格スペースオペラとして、1月の放送開始直後から話題を集め、第5話終了時に公開した佐藤竜雄監督のインタビューも、数多くのアクセスを記録しました。 というか、今でもアクセス数が増えてます。 いよいよ今週末には、最終回(第26話)が放送されるということで、弁天丸ら宇宙海賊軍団と、謎の美女クォーツが艦長を務める機動戦艦グランドクロスの最終決戦を前に、再び佐藤竜雄監督に直撃しました。前後編のロングインタビュー、まずは前編です。 ――前回のインタビューを掲載した直後あたりから、作品の人気がさらに高まった印象ですね。 佐藤 最初は「モーレツ? 女子高生が宇宙海賊?」と思って敬遠気味だった人にも、5話の電子戦を描いたあたりで、がっつりとSFをやる作品だと
今世紀初めからの中国のネット黎明期以来、中国のコンテンツの海賊版事情についてウォッチしている私に言わせてもらえば、テレビ東京の「人気サイトに配信権を購入させる」という対中戦略は現状最も良い方法だと思う。 配信権を持つ中国企業や組織が、海賊版を配信する中国サイトに訴訟することはここ数年よく見る話題であり、遡れば北京オリンピック開会式の画像を「愛国心で配信した」と言い訳した動画サイトに対しても、コンテンツホルダーである政府は厳しく対応した。 また外国の事例では韓国のテレビ局各社が動画サイトと提携し、海賊版を配信するサイトに対し訴訟を起こしている。 テレビ東京による今回の提携の結果、それまで手の出しようのなかった海賊版アニメについても対策が講じられるようになってきた。 土豆網が自社の利益のため、自サイトにおける「ONE PIECE」など他社の海賊版配信を黙認しつつ今まで通りテレビ東京のアニメを配
バルスのことなんですけど。 大多数のネットユーザー諸兄はご存知かと思うが、バルスは天空の城ラピュタにおける「滅びの言葉」である。劇中ラストシーンにおいて、家伝の飛行石を手にしたシータとパズーが「バルス!」と叫ぶと、なんか飛行石がやたら光ってムスカさんが目が目が星人になったりラピュタがぶっ壊れたり、色々とエラいことになる。 「バルス=滅びの言葉」という図式の定着度・認知度はWeb上では恐ろしい程であり、ラピュタ放映時には実況板が「バルス!」の書き込みとAAで埋め尽くされるという。 まず考えなくてはいけないのは、このバルスという命令は一体何の為に用意されたAPIなのかということである。 ラピュタは人工物なので、当然設計者や開発者がいた筈である。そして彼らは、管理権限キーっぽい小さな飛行石に、複数のコマンドを用意している。「困った時のおまじない」であるとか、「滅びの言葉」がそれである。飛行石を身
(C)荒川弘/スクウェアエニックス・毎日放送・アニプレックス・ボンズ・電通 2003 「ハガレン」の愛称で世界的に知られる、漫画「鋼の錬金術師」。 アニメ化による相乗効果で現在、コミックはシリーズ累計5000万部、DVDは同じく168万本の売り上げ。疑いのない大ヒット作だ。そのハガレンシリーズのプロデューサーが田口浩司氏だ。彼は現在、スクウェア・エニックスの出版事業部長でもある。 「ハガレン」第1期のアニメ化を決めたのは2003年、コミック版の第5巻が刊行されたときのこと。まだ知名度が低かった作品を、自社だけで5億円かけてアニメ化する「大バクチ」を打った。そこからまんまとヒットに導いた彼の手腕、その狙いのウラには一体何があったのか。 そしていま、「ハガレン」の次に彼が狙っているものは何なのか。アニメと漫画のビジネス上の密接な関係、海外展開への強いこだわり、多様化する嗜好へのまなざし――その
西村 ジブリ作品ではいわゆるアニメの声優さんではない女優さんや俳優さんが声の出演をしていますよね。『となりのトトロ』のお父さん役の糸井重里さん、『耳をすませば』のお父さん役の立花隆さんなど。 鈴木 さっき(前編)のことと関係あるのですが、ジブリでは衣食住を中心に描くわけなので、日常芝居が多いんです。そうすると、芝居も大げさだと困るんです。普通の芝居ができる人でないといけない。声優さんの芝居は、ハレ(非日常)とケ(日常)で言うとハレなんです。僕らが欲しいのはケなんですよ。 例えば、『となりのトトロ』のお父さんはなぜ糸井重里さんなのか。僕は『となりのトトロ』のお父さんは、ちゃんとしたお父さんではないと思った。自分の研究に没頭して、家のことはあまりやっていませんから。 昔のちゃんとしたお父さんなら、威厳がある重厚な役者が欲しいんです。糸井重里さんは威厳がないですよね。それが欲しかったんです。お父
「素敵!」「すごい」「感動した」――こんなコメントが多数寄せられているひとつのアニメーション作品が、現在、はてなブックマークで話題になっています。動画共有サイトYouTube上で公開された、この「Out of Sight」というアニメ。台湾の学生が卒業制作として発表した作品です。 ▽ http://www.youtube.com/watch?v=4qCbiCxBd2M 2010年7月31日にYouTubeで公開され、10月4日(月)時点で再生回数が10万を超えているこのアニメ。作品の紹介欄には、2つの言語で作品に関する説明が記されています。 這是由台灣藝術大學 多媒體動畫藝術學系 95級的三位畢業生所製作的畢業短片 故事是敘述一位小女孩因為被搶劫而離開原本熟悉的道路,在穿過籬笆後的未知世界,靠著視覺以外的感官展開一場大冒險。 全片採取水彩繪製的背景與手繪動畫搭配的製作方式,以繪本式的用色
昨年公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のBlu-rayとDVDが、いよいよ今週5月26日(水)に発売されます。エヴァといえば、テレビシリーズ放映時からそのストーリーや登場人物に関する様々な考察も話題になっている作品ですが、今回は少し視点を変えて、ちょっと変わった角度からこの作品を分析しているエントリーを集めてみました。 ■綾波の部屋に意外な秘密?建築のプロが分析 まずご紹介するのは、作中でも印象的な「綾波レイの部屋」について、建築のプロの目線から考察したエントリーです。一見“コンクリート打ち放し”に見える殺風景な部屋には、意外な事実が隠されていたようです。 <あの部屋はコンクリート打ち放しではなかった?> ▽綾波の部屋は本当に打ち放しなのか?1 | 建築エコノミスト 森山のブログ ▽綾波レイの部屋はコンクリート打ち放しじゃない? 建築家がブログで指摘 - はてなニュース 以前はてな
最近オリコンチャートを見てもアニメの主題歌やエンディング曲、いわゆる「アニソン」がランキング入りすることも珍しくなくなりました。「日本のアニメやマンガは海外でも有名」なんて情報はすっかり当たり前になったけれど、これでアニソンも国内ではJ-POPやロックと肩を並べる音楽ジャンルと言えるわけで。では、海外では? 「24時間アニソンだけをかけて合唱し続ける」というエクストリームなイベントを毎年やっている友人がいる。この時点でも十分おかしいけれど、この前聞いたひとことが「この前アメリカでやってきたんですよ、アレ」。海外でのアニソンとは?24時間アニソン合唱inUSAはアメリカ人は受け入れてくれるのか? (大坪ケムタ) オタクの祭典からのオファーで渡米! アメリカでアニソンを24時間歌い続けるイベント…そんな偉業を果たしてきた快男児が本業・映像作家、そして『24時間耐久アニソン1000曲メドレー』、
先月11月に公開された途端、そのあまりのクオリティの高さに各所で絶賛の嵐となった自主制作アニメ「フミコの告白」。はてなブックマークでも大きな話題になったこの作品、一体どんな人が作ったのか気になりますよね。今回は作者であるTeteさんに、直接お話を伺いました! 「フミコの告白」の作者であるTeteさんこと石田祐康さんは、現在、京都精華大学マンガ学部アニメーション学科の3回生。はてなユーザーでもあるTeteさん、「フミコの告白」の制作過程については、ご自身のはてなダイアリーでも詳細に書いて下さっています。今回は大学のキャンパスでインタビューさせて頂きました。 ▽自主制作アニメ 「フミコの告白」‐ニコニコ動画(9) ▽Tete ■予想外の大反響に驚いた「フミコの告白」 ――「フミコの告白」、私自身も非常に楽しく拝見しました。はてなブックマークはもちろん、色々なメディアで取り上げられて話題になって
文化庁は10月22日、東京国際映画祭のイベントとして「ヒットアニメに学ぶロケハン術」を開催、8月に公開されたアニメ映画『サマーウォーズ』の細田守監督が、東京藝術大学の岡本美津子教授や信州上田フィルムコミッションの原悟氏とともにアニメにおけるロケハンの重要性について語った。 『サマーウォーズ』は長野県上田市を舞台としたアニメ映画。高校2年生の主人公、健二は憧れの夏希先輩から「一緒に実家に行ってほしい」というアルバイトを頼まれる。しかし、夏希の実家を訪れた健二が、携帯電話に届いた謎のパスワードを解いてしまったことから、世界を揺るがすトラブルに巻き込まれていく……という物語。『サマーウォーズ』は公開1カ月半で観客動員数は100万人を突破し、秋に入ってもロングラン上映が続いている。 『サマーウォーズ』 劇場用予告 結婚がきっかけ 岡本 そもそも『サマーウォーズ』を作ろうと思ったきっかけは何だったの
『咲-Saki-』『鋼の錬金術師』の田口浩司プロデューサーが語る、儲かるアニメの作り方:劇的3時間SHOW(1/6 ページ) スクウェア・エニックスの田口浩司氏は10月6日、JAPAN国際コンテンツフェスティバルのイベント「劇的3時間SHOW」に登場、自身のアニメプロデュース経験などについて語った。 田口氏は1961年生まれ、福岡県出身。1988年にエニックス(現スクウェア・エニックス)入社以来、営業部などの役員を歴任し、現在は出版事業部・音楽事業部・宣伝部を担当。2003年には『鋼の錬金術師』のアニメ化をプロデュース。以後、『ソウルイーター』『黒執事』『咲-Saki-』などのアニメ化も手がけた。今回の講演で田口氏は、出版社が利益を確保するためのアニメプロデュースのやり方について解説した。 8年間で30本ぐらいアニメをやって赤字はゼロ 田口 「アニメのプロデューサー」ということで、事務局か
8月1日に公開された細田守監督の劇場最新作「サマーウォーズ」。先日9月10日にはついに動員100万人を突破し、「時をかける少女」に続くロングランヒットとなる中、作品中でも特に人気を集めているキャラクター、「キングカズマ」をメインに編集されたエクストラムービーが公開され話題になっています。 YouTube - 「サマーウォーズ」エクストラムービー(TSUTAYA版・監督編集PV) 「サマーウォーズ」は、天才的な数学の才能を持ちながらも内気な性格の高校生、小磯健二が、ひょんなことから田舎の大家族の一員になり、世界を脅かす危機に立ち向かうというストーリー。今回のムービーは、劇中のシーンから「キングカズマ」が登場するシーンのみを集めて構成されています。キングカズマとは、大家族の一員である少年、池沢佳主馬が「OZ」というネット上の仮想空間で使用しているアバターのこと。彼は格闘ネットゲームの世界的チャ
全編モノクロのシュールな世界を描いたCGアニメーション動画が、ニコニコ動画を中心としてネットで盛り上がっています。タイトルは『中学星』。地球から遠いところにあり、住んでいる人が全員中学生という星が舞台となっており、予告編と本編の2部構成。星を支配しているのは、「おしゃれな全身タイツ」など、これまたシュールな4つの法則だそうです。 中学星 予告編+本編‐ニコニコ動画(ββ) 定められた4つの法則とは、「モノクロの世界」「おしゃれな全身タイツ」「1秒1コマ」「1本10秒構成」。モノクロで個性のないキャラクターたちがテンポよく10秒のショートコントを繰り返していくCGアニメで、たたみかけられるギャグと映像の構成の面白さが独特な笑いの世界を作っています。 ニコニコ動画では9月10日現在、93,000再生を突破。制作者は「MIKE」さんということになっていますが、本編の最後のスタッフロールでは、監督
エヴァンゲリオン市場は不況知らず!そのヒミツに迫る nikkei TRENDYnet6月25日(木) 10時56分配信 / エンターテインメント - エンタメ総合 エヴァンゲリオンと各企業とのタイアップ商品・キャンペーンが巷(ちまた)をにぎわせている。UCC上島珈琲の「ヱヴァ缶」、NTTドコモの「SH-06A NERV(ヱヴァ携帯)」、ローソンの「ヱヴァンゲリヲンキャンペーン」、パチンコの「CR新世紀... 6月27日、アニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』が公開される。1995年から翌96年にかけて放送されたテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のストーリーをベースに、新キャラクターや新たなエピソードなどを加えた四部作の第二弾である。第一弾の『序』は、一昨年に公開され、約200万人を動員、興行収入20億円の大ヒット作となった。今作では新キャラクター、真希波・マリ・イラストリアスが登場
東京・お台場の潮風公園にアニメの設定と等身大の18メートルの巨大「機動戦士ガンダム」が登場した。アニメ放映から30周年を記念し製作されたもので、緑あふれる都市再生と魅力あふれるまちづくりを目指す「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」の一環として、7月11日から8月31日まで公開される。製作を手掛けているのが、乃村工藝社だ。立ち姿では初となる等身大ガンダムは、「ガンプラ」みたいに簡単には組み立てられない。展示物のエキスパートたちの奮闘を追った。一歩踏み出す立ち姿 「30周年目の再スタート『For the next step』をテーマに、左足を一歩踏み出している姿をデザインした」 デザインを担当したCC事業本部クリエイティブ統括デザイン4部の川原正毅さんは、力強いガンダムにこだわった。 ところが、この「一歩踏み出す」が大問題だった。 川原さんは「私はデザインするだけだったが、それを実
日本武道館で行われたアニメソングのコンサート=12日、門間新弥撮影日本武道館で行われたアニメソングのコンサート=12日、門間新弥撮影 アニメや特撮番組の主題歌、いわゆる「アニソン」がいま世界で注目されている。アニソン歌手のユニット「JAM Project」は、国内ではヒットチャートをにぎわせることもないが、昨年は海外10都市で公演し、各地で数千人が詰めかけた。今月には東京・日本武道館に満員の約8千人を集めた。 12日の武道館。聴衆の男女比は7対3で、20、30代が中心だった。服装は黒いTシャツにジーンズなどで、雰囲気はハードロックのコンサートと変わらない。開演から総立ちで跳びはね、「もっと、もっと!」と声を合わせる。 力強い声で聴衆を熱狂させるのは、リーダーの影山ヒロノブさん(48)ら6人。 JAMは「ジャパン・アニメーションソング・メーカーズ」の略だ。「電撃戦隊チェンジマン」や「
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く