歴史認識問題をめぐり、最近の保守政治家の言動が萎縮していると感じる人は少なくないだろう。河野談話と村山談話の見直しに意欲的だった安倍政権も、今やすっかりトーンダウンしてしまった。橋下徹大阪市長の慰安婦発言に対しても、「もっと冷静になれ」「政治家は口を出すな」といった批判が、むしろ保守派から相次いでいる。 こうした中、日本維新の会の山田宏衆議院議員が「今、日本人に必要なのは、冷静さではなく怒りである」とし、次のように訴えている。 「(慰安婦問題などで)実態と懸け離れた不当なプロパガンダによって、自国の名誉が汚されようとしているのだ。大義を信じて戦陣に散った英霊たちが、卑劣なレイプ魔にされようとしているのだ。地団駄を踏んで悔しがっても良いではないか。拳で机をがんがん叩いて反論しても良いではないか。父祖が辱められているとき、我を忘れて激高することが、そんなにいけないことなのか」 日本はこれまで、